9月のごあいさつ

少しずつではございますが、暑さも和らぎ過ごしやすい季節が顔を出したり出さなかったり。
涼しげな夜には月夜を見ながら軽食を楽しみたい。
そんなお気持ちはご一緒のことと存じます。
さて秋に楽しむお月見、十五夜でございますが聞くところによりますと
丸い満月は中国では団欒の象徴とされていたそうで
平安時代に伝わった十五夜のお月見は
船上で水面に映る満月を見ながら会食をしたんだとか。


私今までこちらに書かせていただきます文章、ちらちらと調べて参りました。
ほとんどのものが、風水に由来したり邪気払いの為だったり。

…十五夜、もしかしたらただの「飲み会」の可能性あり。でございます。
なんとなく五穀豊穣祈願説を願って止みません。










小事、小言でございますが・・・。
皆さんは創作に触れるとき、どのような接し方をされていますか。例えば、映画や小説、音楽にアート。多種多様な創作物が溢れてはございますが、それと同様に接し方も様々にあると存じます。
しかしながら時代は今、多数が正義。多数が力。なわけでございます。
Twitterが炎上すれば芸能人は頭を下げ、Twitterが炎上すれば大企業はひれ伏す。
多数決が支配する、空前の大・民主主義時代なのでございます!
なので言い換えれば特異な意見は淘汰されやすくもあるわけでありまして。たぶん。



当店は保存料を使用していない生菓子ということもございまして
菓子を作らさせていただいていますときは、鮮度を保つためにバタバタと急いで作業をしております。
菓子の蒸し時間や、乾燥しないように管理しないといけない為でございます。
そんなバタバタ作業も終わり、ホッと一息、調理場を掃除していた時の事でしょうか。

その日の掃除は

後谷(仮名)
橋本(仮名)
森(後のジャンヌダルクである)

の三名が掃除をしていただいておりました。
菓子作りが終わり静かになった調理場。黙々と掃除をするお三方。
その近くでパソコン業務をする私。
静かな調理場に響く乾いたキーボードのタップ音。轟々と音を立てる空調機。


そんな中静寂を破ったのは森さんでございました。

森「後谷さん、ドラマとかアニメ見ますか。」
後谷「ドラマは見てるけど。」
森「私、最近家族でハマってるアニメがあるんですけど。」
橋本「家族でハマるっていいですね。」
森「そのアニメ旦那は見たことあるんですけど、私、先に結末から聞いちゃうんですよね。」

私(・・ッ!?)

後谷「旦那さんが言っちゃうっていう事だよね。」
森「私から聞くんですよ。」

私(!!!??!?!??)


それは巨人が進撃してくるという、とても有名な作品で私も拝見させていただいたことがあるアニメなのですが
その物語を雑に申し上げますと「オチが命」と言いましょうか
え!?この先の展開どうなるの!?
を楽しむ物語なのでございます。
それをどうでしょう、森さんは自ら知りに行くというではありませんか。
物語の内容を存じ上げます私は、たまらず仕事を放棄し会話に飛び込みます。

私「いやいや!有り得ないですって!!」

続いて後谷さん、橋本さんも追随。

橋本「え、面白いんですかそれ。」
後谷「私は無理。」


三人揃って森さんに向かって意見をぶつけます。
それはさながら中世ヨーロッパの魔女狩りの如し。
今まさに村人たちは森さんを吊るし上げようと騒いでいるのです。
私は辺りを見渡し投げれる石が無いか必死に探していると、村人Aが言い残すことはないか。と言わんばかりの質問を投げかけます。


村人A「なぜソナタは結末を聞くのだ。」
ジャンヌダルク「えードキドキしたくないんですよ。多分私、人より心臓が小さいと思うんですよねー。」
村人たち(え、なんかよくわからないけど、医学的なこと言い出した。)

思ったのとは違う回答に慌てふためく村人たち。



それからしばらく色々と質問してはみましたが、結局真意を知ることは出来ず
私はただただ、革命家の誕生を目の当たりにすることしか出来ませんでした。









…最近私、何を書けば良いか迷走しております。
ジャンヌダルクとか言っちゃたりしてもう。









投稿者:まるはちふくれ菓子店