12月のごあいさつ



今年一年
どのような一年になりましたでしょうか。
素晴らしい時間は
苦しい時間あってのものでございます。
そう考えますと
どんな年であれ素晴らしい年だった
と思わざるを得ません。
そう何処かの偉人が言っていた気がします。



当店の菓子をお手に取っていただいたお客様
当店で菓子作りを頑張っていただいてますスタッフの方々
色々な所で販売していただくお取引先の方々
材料等を販売してくださる会社の方々

今年一年間お付き合いいただき
誠に誠にありがとうございます。


また来年も菓子作りができますよう
頑張ってまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


来年も良い年になりますよう。








小事、小言でございますが・・・。

私事で大変恐縮ではございますが
私には妻と2人の娘がおります。
一昔前の家族とあれば
2人子供がいるというのは
珍しいことでもなんでもなく
どちらかというと
2人しか子供はおらんのか
という具合に少ないのかもしれません。

しかしながら昨今の少子化ブームの波に
私も遅れを取るわけにいかず
プラスマイナスゼロ
という人口的には痛くも痒くもない人数で
家族をさせていただいております。

4人家族
○おっさん
○妻
○4歳児(女児)
○1歳児(女児)

の構成でございます。
幾らか前にも
ここで綴らさせていただきましたが
私、寝る前の時間を好いております。
並べられた布団の上で
女子プロレスリング大会を開いたり
訳のわからない、私の捏造昔話しをしたり
(長女には、私は昔チュニジアの飲食店でナンプラーを馬鹿みたいに飲みすぎたせいで、国際指名手配を受けFBIに追われる身ということになっております)
さまざまなことが出来る
あの時間が楽しいのでございます。

ということで
私がヘトヘトでなければ
何かしらの遊びをしてから寝るのが
恒例でございます。
そしてたまに。ではございますが
ボーナスタイムというものもございます。
それはごく稀に
さぁもう寝るよ!と電気を消した時に
4歳の長女が家族一人一人に名前を呼びながら

「大好きだよ♡」

という瞬間がございます。
流石に
なるべく親バカにならないよう
気をつけている私も
この瞬間が来た時ばかりは
盛大なるガッツポーズ。
私の心の中に存在するサッカースタジアムで
満員のサポーターが一丸となって
私に声援を浴びせます。
嬉しさのあまり涙するサポーターも多数。

そしてつい最近、来たのでございます。
その瞬間が!
さぁ寝るよと
電気を消し暗くなる寝室。
おもむろに立ち上がる長女。
この時点でスタジアムはもう最高潮。
優勝のカップは目前でございます。

長女、まずは妻に
「ママ大好きだよ、チュッ」

な、何ーー!?
今日はほっぺにキスのサービスまで!?!!
大歓声の観客!
こりゃスタジアムが壊れるんとちゃうかぁあ!?

そして次に隣にいた次女に
「花(仮名)大好きだよ、チュッ」

どっひゃー!!
まさかの妹までもにキスなんて!
こりゃあ確定演出来たー!!
次は私がキスされる番だ!

しかし私はここで盛大なるミスを
犯していたことに気づいたのでございます。
なんとその晩に限って
私両腕を上げて
「iの字」で寝そっべていたのでございます。
私の両頬には、私の二の腕が立ちはだかり
このままでは長女は私のほっぺに
キスすることが出来ません。

しかし、またしかしでございます。
此処で私が焦って両腕を急に下ろして
その気配が家族にバレてしまったら

「ほっぺキス、カモーン♡」

と公に言っているようなもの。
それはいただけません。
ツンデレ街道ど真ん中を行く
私は基本スタイルとして

「今日だけほっぺにキスしてもいいんだからねッ!」

を守り通さねばならないのでございます。

長女が次女のほっぺにキスをしている間
私は出来るだけ気配を消し
ゆーっくりと両腕を下げ
マイ頬をオープンな状態へ。



さぁ来ました、私の番!


長女「ちゃん(私の呼ばれ名)、おやすみぃ。」



…キス無し。


…就寝。



えーっと…。


えー、そのぉ…。





「明日だったらキスしてもいいんだからねッ!」








11月のごあいさつ

今年も11月を
早くも迎えさせていただくこととなりました。
お元気でいらっしゃいますでしょうか。

11月頃からでしょうか。
柊(ひいらぎ)が花を咲かせますのは。

柊でございますが
聞くところによりますと
柊の葉は硬くギザギザしており
触るとひいらぐ(痛い、疼く、ヒリヒリする)
ことからその名がついたのだとか。

古くからその鋭いトゲで
邪気退散の効果が信じられており
風水では玄関に飾りますと
悪い気を寄せ付けない縁起物として
扱われているそうでございます。

昔にはそのトゲを活かし
ネズミよけなんかにも使われていたそう。



「柊の 葉の間より 花こぼれ」

高浜虚子の句でございました。

















小事、小言でございますが・・・。

最近よくこの単語をお聞きになりませんでしょうか。

「オオタニショウヘイ」

そうでございます。
この言葉を聞くとなぜだか存じ上げませんか
急に何かの二刀流になりたくなる
不思議な言葉なのでございます。
二刀流とはご存じの通り
何か二つの事を同時にこなす
剣技からきた言葉でございますが
私はこの
「オオタニショウヘイ」
というこの言葉を聞くと
無性に何かの二刀流にはなれやしないか。
こう思いを馳せて仕方ないのでございます。

まだまだ未熟ではございますが
一応それなりにふくれ菓子作りは
出来ているのではないか。
そう過信しておりまして
一つの刀はふくれ菓子作りだなぁと
思っているわけでございます。

そしてやはり問題になってくるのが
もう一本の刀なのでございます。
ここで大事になってきますのが
その刀の所在です。

どういうことかと申しますと
もう一本を
あまりにも人気な分野で選択致しますと
比べられる人口が増え
「上には上がいる」状態になり
到底二刀流にはなり得ないのでございます。

私は、そう、
楽して二刀流になりたいのでございます。
どなた様がどんな文句を言おうと
楽して二刀流になり

「カゴシマのオオタニショウヘイ」

になりたいのでございます。
あ、オオタニショウヘイです。
と自身の事を言えたらもう勝ち。
大手企業が好イメージの私を
見逃す筈もございません。
何せ二刀流でございますから。


CMに引っ張りだこの私はてんてこまい。
片手に銀色の缶ビールを持ちながら
カメラの前で爽快に喉越しを楽しむ私。
最中どこからともなく聞こえてきます、

「アサフィ、スーパージュラァァイ。」

と外国人男性の声。
そして私はこう思うのです。

(アサフィ、スーパージュラァァイ。)

と。



少し意味がわからなくなってはまいりましたが
話を戻させていただきますと
楽して二刀流になる為には
刀の所在つまりはジャンルの選択が
大事になってくる訳でございます。

今回は
「そのジャンルで極めた」
ということより
「二刀流」
ということに価値がございますので
手っ取り早さが大切でございます。

こうは綴りましたものの
長らく考えた結果
まだあと一つの刀は見つかっておらず
どこぞでお会いしました際には
もう一つの刀の所在をご教授いただきましたら
幸いでございます。


またテレビCMなどで
見知らぬ男が缶ビールを飲んでいましたら

あ、刀が見つかったのか。

と安堵していただくと共に
応援のほどよろしくお願い致します。









10月のごあいさつ


今年も早いもので
10月を迎えることとなりました。
一昔前までの秋とは
少し様子が変わって参りましたが
相変わらず「秋」
という響きは素敵なものでございます。

秋の夜長
ベランダやお庭に出て
お酒やコーヒーを嗜みながら
夜風を心地よく感じたいのは
ご一緒のことと存じます。

私個人の意見ではございますが
コーヒーを嗜むとき
一番美味しいと感じる瞬間は
コーヒー豆を挽いている時間
だと思っております。

あの香ばしくも柔らかい香り
そして
富んだ時間を過ごしてる私ったら素敵
と自惚れしている感じ。

ぜひどうぞ恥ずかしがらず
自惚れを楽しんで頂けますと
幸いでございます。



















小事、小言でございますが・・・。

当店のふくれ菓子は手作りでございます。
もちろん機械でボタン一つ押せば蒸しあがるような環境には
ヨダレが出るほど憧れは致しますが
きっとおそらく当店の菓子は
機械では作れないんだろうなと
思う訳でございます。
なぜかと申しますと
天候や粉や砂糖の状態が異なれば
菓子作りへの接し方も変えなければならない為です。
「THE感覚」
が必要なのでございます。

と、なると
もちろん「人」が活躍してくる訳でございますが
人の手で何かをする以上
ミスと呼ばれるものが
発生してくるのは自然の摂理。
菓子作りにしても
小さな作業にしても
ミスはございますが
そのおかげでふくれ菓子が作れている以上
ミスも大切に思わないといけないわけでございます。

そのような具合で
ある日いつものように
菓子作りをしていた日のことでございます。
蒸し器に材料を流し込んだは良いのですが
あるスタッフさんが蒸し器の蓋を
完全に締め切らないでいてしまいました。
結果はもちろん失敗。
到底お客様に出せる品物ではございません。

私不思議でたまらないのですが
蒸し方に失敗したふくれ菓子は何故か
変な臭いがするのでございます。
蒸す前の材料やちゃんと蒸した菓子は
いい匂いがするのに
なーぜか失敗した菓子は
変な臭いがするのでございます。

そんなこんなで
失敗した菓子が出来上がったわけでございますが
私、失敗した菓子も味見するようにしております。
理由としましては
やはり失敗から学ぶことは多いですし
失敗した菓子の味も
知っておかなければならない
と思っているからでございます。

失敗した、へーーんな匂いを漂わす菓子を前に
眉毛を寄せながらくんくんと嗅ぐ私。
その時、ふとスタッフの細井さん(仮名)と目が合います。
すると細井さんが一言



「顔が臭そうですよ。」



あーー、、えーー、細井さんそうじゃない。
そうじゃない。

その言い回しは
臭い顔の持ち主に対しての発言です。
この場合だと
臭そうな表情してますね
が適切です。
まるで私の顔が臭いみたいな感じにな


…え、うそ。
臭いのですか?顔が?

確かに私物心ついた頃から
やれスポンジボブに似てるだの
やれトイストーリーのウッディに似てるだの
言われてきましたが
まさか


ぐちゃぐちゃに腐ったスポンジみたいな匂いが顔面からおしおますねぇ
(直訳:顔が臭いので帰ってください)


子供の汚ねぇ唾液がついたオモチャみたいな匂いが顔面からおしおますねぇ
(直訳:顔が臭いので帰ってください)


と京都のあの
「良い時計してはりますなぁ」=「長居せずに帰って」
的な言い回しだったことに
気づいてなかったということでしょうか。

そうとも知らず私は
なーんだよ!全然似てないよ!笑
と申していたのでございますか。






私なんかは業務用ハイターでも顔面にかけておけ。


という話でございました。












9月のごあいさつ


まだまだ暑さ続く9月
暑さ対策は緩めず
ご体調には
お気を付けくださいますよう
お願い申し上げます。

暦の上では秋ということで
色々な食べ物が旬を迎える
季節でございます。
その中でもやはり
「梨」
はあまりに眩い存在かと存じます。

ジューシー且つ芳香な香り。
冷やして食べるも
常温で甘さを楽しむのも良し。

そんな梨でございますが
聞くところによりますと
日本では古くは
弥生時代の遺跡から
種が発見されているらしく
近年では千葉県が名産地として
有名でございます。

あぁ、あの
「え、私が今食べたのは梨!?それとも果汁!?」
と思わんばかりの
汁だくだくな梨を
お風呂上がりに頂きたい
と思うのは
私だけではないはずかと。

今年の秋はぜひ
お風呂上がりのだくだくを
お楽しみくださいませ。



















小事、小言でございますが・・・。
会話って難しいなぁ
と思うことはございますでしょうか。

私は仕事として
第一にふくれ菓子を作ることが
一番なのですが
いろいろな立場の問題もございまして
ふくれ菓子作りの他にも
あれやこれやと
させていただいております。

その中の一つとして
営業職的なものもございます。
営業と言いましても
私の営業力なんて
ファービーに毛が生えた程度のもの。
ほとんどが
今お付き合いさせていただいている
業者の方々との雑談でしかございません。
もちろんファービーに
毛が生えただけですので
定型分しかお話しできないのでございます。

そんな私が少し前のこと
ある業者の方とお茶を致しました。
その方は当店の設備関係を主に
面倒見ていただいている女性の
南さん(仮名)という方で
私が初めてその方とお会いした時の
第一印象が
「あ、変わり者来た。」
でございました。
いかにも我が道マイウェイを
突き進んでいるタイプの方なのですが
それを必死に隠そうと(隠しきれていない)
している方でございます。
少しふくよかな見た目をしていらっしゃいまして
聞くと食のことも大好きなんだとか。

そんな南さんと久しぶりに
会って話しでもしましょうということになり
当店の地下にございます
喫茶店でお会いすることになりました。
食に関心の高い、南さん
という事で喫茶店で提供している
パフェをご馳走することに。

私は南さんに喫茶店自慢のパフェを
食べてもらいたくて
ウズウズと待っていたところ
そこに現わるは
激痩せした南さんの姿。
うっすらと余命を感じさせるほどの
激痩せ激変っぷりに
一瞬言葉を失うファービー。
しかしファービーはどこかで
『女性は痩せたら喜ぶ』
という定説を刷り込まれていたので

「ヤセタ、スゴイスゴ〜イ。」

と開口一番で発声いたしました。
すると南さん
明らかな激変激痩せにも関わらず
「え、そうですか?痩せてないですよ。」
と返事を。
文字で今お伝えしているのでどれだけ
痩せたか分かりづらいかと存じますので
他のもので例えるなら

初代ゲーム版ピカ○ュウ
   と
アニメ版ピ○チュウ

ぐらい違うのでございます。
それなのに
否定してくる南さんに
ファービーは故障寸前。
もしかしたら南さんの
触れてはいけない所に
触れてしまったのか。
このご時世、数多のハラスメントに
ついて行けていないファービー。

とにかくこの会話から離れた方がいいと
ファービーは判断。

「久しぶりですねぇ。」
と当たり障りのない会話に
シフトさせることに。
南さんと初めてお会いしたのが
4年ほど前でそこから
ちょこちょこと会って
そしてお会いしなくなって
2年ほど経つでしょうか。

私「初めてお会いしたのっていつで『10年前です。』」

被せ気味に雑なボケをかます南さん。
10年も立っていないのは
お互い分かりきっている事なのでございます。
まず10年前は
私ふくれ菓子すら作っておりません。

え〜いきなりぶっ込んで来たー…

なんて焦りながら
南さんの顔を伺うとまさかの真顔。
こういうときは
ボケた後に本人も笑うのが
一般的でございます。
あはははは、冗談です冗談!
とか。
それなのに
「10年前です。」シャキーンッ(真顔)
ってどういう状況でございますか此処は。

ファービー vs シャキーンッ

は絶対に流行りませんし
そもそも〇〇vs〇〇みたいな
映画が流行ったのも
とうの昔の事。
私にどういうコメントを求めての
シャキーンッでございますか。

もちろん私は
コテコテの関西弁で

「時間感覚が原田知世主演版の「時をかける少女」やないかーい!!」
ズコーッッ

などツッコめるわけもなく
苦笑いでかけ抜けさせていただきました。




会話の難しさをしみじみと理解する
ファービーの話でございます。










8月のごあいさつ


海に夏祭りに花火。
この8月に
たくさんの「夏」を
感じていることと存じます。
まだまだ暑さ厳しい8月
ご機嫌いかがでしょうか。


8月、俳句の世界では
秋の初めとされる
「初秋」あたると耳にしておりますが
昨今の温暖化の影響もあり
まだまだ夏を感じることが
できそうでございます。

夏に旬を迎える魚は数多くございますが
アジ
もその中の一種かと存じます。
刺身で食べても良し。
焼いて食べても良し。
と私も大好きな魚でございます。

そんなアジでございますが
漢字で書くと魚に参。
諸説あるかと存じますが
旧暦の3月(現在の5月)
あたりから脂が乗り
美味しくなるので
参(3)を
漢字にあてたとか。

「味」が名前に付くほどの
アジでございます。
美味しいアジの刺身と日本酒で
キュっとやりたい。
今年の夏はこちらを
目標にふくれ菓子作りに
勤しもうと思う次第でございます。











小事、小言でございますが・・・。

私事で大変恐縮ではございますが
家族で寝るための時間
が大好きなのでございます。
まだまだ子供が小さい為
寝かしつけということで
一緒に寝室へと行き
絵本を読んだり、空想話をしてあげたりして
「さぁそろそろ寝ようか。」
までの時間が私にとって
癒しの時間なのでございます。

寝かしつけまでは
その日その日によって
様々なことが繰り広げられます。
王道なとこで申し上げますと
絵本を読んだり昔話をしたり。
時にはダンス大会が始まったり
軽いプロレス的なものが始まったり。

少し前の事でしょうか。
いつものように寝かしつけの時間でございます。
娘は言いました。

「じゃあぁ、わたしは王子さま!ママはお姫さま!」
「ちゃんは、、」
(諸事情ございまして、私は「ちゃん」と呼ばれております)
「ちゃんは、いぬ!」







んー、はいアウト。
はい、アウトでございます。
このご時世、平等が叫ばれるこのご時世
1人だけ「犬」は
アウトなのでございます。

王子と姫と犬

構図としては激烈格差社会の
中世ヨーロッパと言ったところでしょうか。
貴族の後に犬が来たら
相場は決まって
犬=奴隷
の意味なのでございます。

もし娘がツイッターなるものを
していたとして
「マイファザー、犬で大草原」
なる呟きをした日には
大火事なわけでございます。

しかし
犬=奴隷
と勝手に解釈をした私も
まだまだ青二才。
人はコミュニケーションを
とってなんぼのもの。

もしかしたら
本当に
毛の生えた可愛くて
ぷりちぃで四足歩行の
犬のことを言っているのかもしれません。

私は娘に言いました。
犬は何をしたらいいかと。

娘「犬はそこに立ってて。」






…マイファザー、犬で大草原。






先月の小言といい、
娘の教育は
無事崩壊しております。









7月のごあいさつ


今年も夏がやってまいりました。

いくら夏を経験いたしましても
夏の暑さに慣れることはなく
また今年も暑い暑いと
文句垂れるのでございましょう。

前向きに捉えますと
また今年も夏の暑さを
新鮮に感じることができる
というところでしょうか。

さて夏の食べ物の代表格といえば
色々とございましょうが
素麺
もその一つと存じます。

夏の暑さを感じながら
冷えた素麺が喉をするりと
流れていくあの瞬間は
日本の夏だなぁ
と感じるばかりでございます。

その素麺でございますが
鎌倉時代には既に
今現在に見られるような素麺
として作られていたそうで
江戸時代頃から盛んに作られた
と耳にしております。

また素麺には
日本三大そうめん
と呼ばれる産地があるそうで

三輪そうめん(奈良)
播州そうめん(兵庫)
小豆島そうめん(香川)

が三大そうめんにあたるんだとか。
よく聞きます揖保乃糸は
播州そうめん
ということでございます。


また「茹でない素麺」が巷では噂になっているらしく
作り方といたしましては

・沸騰したお湯に素麺を入れる
・入れ終わったら軽くかき混ぜる
・再び沸騰したら鍋に蓋をして火を止める
・その状態で5分経ったらあげて氷水で締める

こちらの作り方
通常よりも麺がツルツルとするんだとか。

ぜひ一度
「まぁいうて、あんま茹でない素麺」
お試しくださいませ。
















小事、小言でございますが・・・。
人が人に与える影響は計り知れないなぁ。
なんて思う今日この頃でございます。

なんと言いましょうか
人を変える
と言いますと大層なものに聞こえは致しますが
私は確実に
人は人を変えられると信じております。
例えばでございますが
お買い物をした際に
店員さんに無愛想な態度で接する事と
笑顔でありがとうと接する事とで
その店員さんのその後の30分、1時間が
変わるかと存じます。
その小さな積み重ねで
意外と人は
変わっていくのではないかと
思うわけでございます。

私も微力ながら
関わる人たちに
良い影響を与えれる人間になりたい。
と思う今日この頃でございます。



少し前の事でございます。
私には2人の娘がいるのでございますが
その上の方の娘が
突然に入院をいたしました。
命の危険とかそのような事ではございませんが
一応大事を取って
お医者様が入院の判断をされたのです。
突然の入院に必要最低限の荷物を慌てて
バッグに詰め込み
病院へ向かう私と妻。

大変心苦しくはありましたが
妻に付き添い入院をお願いし
私はまた
せっせとふくれ菓子作りの日々に
勤しんだのでございます。

仕事から帰ると
いつもは騒がしい家も
電気すらついておらず
静まり返っております。
私は寂しくなり妻の携帯に電話を掛け
娘と話すことにしたのでございます。

電話にでた娘は入院のせいか
いつもより元気のない様子。
私は言いました。
何か欲しいものは無いかと。
子を思う親の気持ちは
全世界共通券でございます。
どこでも使えます。

すると娘は弱々しい声で
いつも遊んでいるおもちゃを
病院まで持って来て欲しい
と答えたのでございます。
いつもバカしか言わない娘。
そんな娘がこんなに
か弱い声でお願いをするなんて…。
私の涙腺は
さながら黒部ダム。
あぁもう放水の時刻かしら。

しかし私は娘に少しでも元気になってもらおうと
ダムの放水ゲートは閉めたまま
子供用ギャグを言葉で差し出したのでございます。

「え!?ごめん!!おもちゃ全部食べちゃった!!!」

大人の方々が見たら
笑えない、意味のわからない事ですが
3歳児はそれを笑ってくれるのでございます。
医者でも看護師でも無い
無力な私が今できる唯一のことが
心を元気にする事でございました。

すると元気のない娘はこう返してきます。

「えぇ、殺すよぉ?」


あははは
やっぱり娘は可愛いなぁ……。


…ん?

え?

待ってなんかおかしくなかった?

殺すよぉ?って…。



先ほどまで溜まりに溜まった
ダムの貯水率は驚異の0%に。
カラッカラにひからびたダムには
特定外来生物のブラックバスが
干物と化し見るも無惨な姿に。
ダムツアーに来た観光客も
お口あんぐり。



実の娘に
「こ、殺すって、、へへへ…。」
とヤンキーに囲まれた少年のような
相手を伺う笑い方で
その場を切り抜けた父親。



娘にヤンキーの影響を与えた人物は
速やかに名乗り出ていただければ幸いです。

へへへ…。













6月のごあいさつ



夏至の日がございます6月。

ここ数年は暑さ際立つ日が多く
夏の入り口が
分かりづらくなってはきておりますが
暦の上では
夏の入り口
と申してよろしいのではないでしょうか。

熱中症対策は
ぜひ念入りしていただきたいと感じる
今日この頃でございます。


6月の雨続く季節を
「梅雨」
と申しますが
聞くところによりますと
中国からの言葉のようで
黴雨(ばいう)
という言葉が梅の季節と合わさり
梅雨
になったんだとか。


赤紫蘇を
砂糖に漬け込んだシロップを
炭酸水などで割って
紫蘇ジュースを飲みながら
シトシトと降る雨を眺めたいなぁ

なんて思う今日この頃でございます。















小事、小言ではございますが・・・。

当店のスタッフの皆様。
日々一生懸命お勤めいただいております。
そんなスタッフの方々に少しでも
と、社長の想いから
当店では休憩室に
駄菓子やお茶、コーヒーが置いてあったり
クリスマスやホワイトデーには
有名店のケーキを
買ってきてくださったりしています。

ハワイ旅行やホテルでの会食…。
おそらくもっと色々してあげたい
気持ちがあるのでしょうが
リッチなお店ではないため
そういうことぐらいが
限界なのかもしれません。


さて、そういうことの一つに当店では
祝日の日に
ご出勤いただいたスタッフさんには
「あっちあっち弁当」的なものを
頼むようにしております。
それぞれ好きなお弁当を選び
配達で持ってきていただくのです。

あっちあっち弁当では
通常メニューとは別に
その月の限定弁当
なるものがございます。
8月はうなぎ弁当!
12月はすき焼き重!
のような具合でございます。

その中で不思議と
当店のスタッフさん達に
人気がございますのが
「海老天丼」
でございます。

なぜだかは知らないのですが
海老天丼の月は
全員と言っていいくらいの
スタッフさん達が
海老天丼を選ぶのでございます。

だいぶ前のことでしょうか。
まさに海老天丼の月がやってまいりました。
私はいつも
「男は黙ってビーフ弁当。」
とノンジェンダーレスなことを
心の中で呟き
ビーフ弁当大盛りを
頼むのでございますが、
その日はなんとなーく
海老天丼を頼まさせていただきました。

お弁当を電話注文するのは朝。
そして届くのはお昼。
私は初めての海老天丼に
心躍らせながら
仕事をしつつ
エビちゃん(海老天丼)を
待っておりました。

そんな折
仕事にミスが生まれます。
ふくれ菓子に同封する
保存剤的なものの数が
合わないのです。

この作業、怠ると大事故が発生するため
当店では最大でトリプルチェックが
義務付けられております。

そのセカンドチェックで
ミスが発覚。
事前にミスが発覚すれば
なんともない作業。

私は一緒に作業をするスタッフの
前山さん(仮名)に数が合わないことを報告。
私が保存剤を定数数えて準備。
前山さんがその保存剤を定数の菓子に同封。

つまりは

私が保存剤を数え間違えたか
前山さんが同封する際間違えたか。

この二つでしか
原因はありえないのでございます。
そしてあるチェックを行えば
どちらがミスをしていたのかが
わかるようになっております。

私は前山さんにこう申しました。

私「間違っていた方がボコボコに殴られる賭けをしましょうよ。」

この発言の意図でございますが
ボコボコに殴られるという
ありえない提案をすることにより

賭けはしてないよー。
場を温めるだけの会話だからねー。

と言わなくても伝わるようにでございます。
仕事のミスで警察沙汰はごめんでございます。

すると前山さんが間髪いれずこうおっしゃってきたのです。
それも落ち着いた声で。

前山「いや、今日のお昼の海老天を賭けましょう。」




…な、なんという事でしょう!!
一気に現実味を帯びた賭けの提案に
凍りつく私。
見れば勝負師の目の前山さん。
その鋭い眼光はまさに百戦錬磨の賭け師。
ありえない提案とはいえ
こちらから申してしまった手前断れない私。
おそらくそれも
前山さんの手中だったのでしょう。
乗り気ではございませんでしたが
渋々、賭けが始まったのでございます。


その場にいた橋本さん(仮名)が
トリプルチェックを開始。

ざわ・・ざわざわ・・・

…重く張り詰める空気。
奥にはニヤニヤとこちらを見る前山っ!
その目はまさに勝利を確信した目!

(な、なにか勝算があるっていうのかよ!
考えろ!考えるんだ!!まだ勝負は終わっちゃいねぇ!)

劣勢っ!
圧倒的、劣勢っ!!

(た、頼むッ!!)

ざわ・・ざわざわ・・・




橋本「前山さんが間違ってました。」

どぅぉっしゃーーーッ!!
海老天キタきたーーーーッッ!!
海老天じゃ足りねぇ!
前山ぁぁああ!!!
熱々の鉄板の上で土下座でもしやがれぇぇえ!!


歯を食いしばる前山さん。
何か前山さんがピーピーと
おっしゃっていましたが
私は全てに

「海老天ご馳走様です。」

とだけ返事をしていましたので
覚えておりません。




お昼、

前山さん、何食わぬ顔で海老天丼
普通に食べてました。







5月のごあいさつ



青々とした緑が目立ち始めるこの季節。

人生

色々とございましょうが
元気にお過ごしであれば幸いでございます。

さてこの季節の一つの風物詩として
潮干狩りがあるかと存じます。
潮干狩りで取れる貝と言えば
やはりアサリが思い付くことでしょう。

アサリといえば
お味噌汁に
バター炒め
いえいえ酒蒸しも外せません。

出汁が美味しいアサリでございますが
聞くところによりますと
北海道から九州まで広く
生息しているそうで
アサリはご飯のプランクトンを食べる際
海の水をきれいにしているそうで
なんとあの小さな身体で
1時間に1.5リットルもの海水を
濾過しているんだとか。


アサリを漢字で書きますと

浅蜊


蛤仔


ここまで多いと
(株)アサリコーポレーション
が税金逃れの為に設立した
幽霊会社のような
印象があるため
2個ぐらいまでが
よろしいかと存じます。












小事、小言でございますが・・・。

私、ほんの少しだけ。ではございますが
責任ある立場を
任せさせていただいております。
その立場のせいで
スタッフさん達から色々な仕事の
報告・連絡・相談が持ちかけられます。

しかし私まぁボンクラなものですから
スタッフの方々からの
これはどうしたらいい?
あれはどうしたらいい?
の質問等々に瞬時に
答えることができず
よく
「少し考えて後で言いますね作戦」
を実行致します。

本当はしっかりした地頭と
紡いできた能力とがあれば
意図も容易いのでしょうが
あいにく私はどちらも
持ち合わせておらず
スタッフの皆様には
よく迷惑をかけております。

ですので
スタッフの皆様は
報告するのコイツしかいねぇじゃん
的な雰囲気で
指示を仰いでくださいます。



そんなこんなで
色々な報告・連絡・相談が集まって参りますが
それは2ヵ月前ぐらいの事でしょうか。

お昼過ぎまでは菓子作りに
忙しい事が多く
その日もいつも通り
菓子のあれこれに追われておりました。
せっせと菓子の面倒を見る私。

そんな時スタッフの三田さん(仮名)が

「電話が来てて担当者に替わってほしいと言ってます!」

と報告しに来て下さいました。
しかし今まさに菓子作りの最前線ど真ん中。
私は

「後で掛け直したいので先方のお名前とかメモ残してて下さい!」

三田さんからは元気に返事をいただき
菓子作り最前線ど真ん中に戻る私。
色々とが終わりやっとデスクに向かう私。

あぁ…そうだ、自分宛に電話が来ていたな。
メモを見て電話を折り返すとするか。

するとそこにはこんなメモが。(上記画像)



よ、ヨミミミ様、、、!??
え、なんでしょう。この不気味な感じ。
どこかの集落で信仰される
妖怪か何かの類でしょうか。
村の守り神でもあり
祟り神でもある的なあれでしょうか。


長老「タデ蔵、いいか、山の鹿だけは殺してはいかん。ヨミミミ様に連れて行かれてしまうぞ。」

タデ蔵「ヨミミミ様とかいるワケねーだろうが!ビビってられっかよ!」

夜中、猟銃を持ち
一人山に行くタデ蔵。
元々狩猟の腕前だけは
秀でていたタデ蔵は
山の鹿を難なく仕留め
鹿を担ぎ村へ帰る。
その顔は俺も大人の仲間入りだと
言わんばかりの誇らしげな表情で。

タデ蔵の鹿を見た村人たちは
瞬時に全てを悟ったのでございます。
「ちょ、長老を呼べー!!あと巫女様もだぁ!!」
長老「な、なんてことを…。」

その時初めてタデ蔵は
自分のしたことが
とんでもなく恐ろしいことだと
気づき始めるのでした。
恐怖で震えるタデ蔵は
長老と巫女様に連れられて
神社の奥の部屋まで連れて行かれます。

部屋からは一晩中聞こえる
巫女様のお経。

そして翌朝

長老「…ヨミミミ様が連れていきよった。」

そこにはまともに喋れず
気が触れたタデ蔵の姿が。




みたいなことでございますか!?
今からヨミミミ様に電話を!?私が!?
なんて言えばよろしいのですか?
し、しし、鹿の件でございますか?
とでも!?
というかヨミミミ様に電話回線あるって何ですか!?
NTTと契約してるんですか!?

鹿を殺していない無実潔白な私は
青ざめた顔で三田さんに訊ねました。

私「あの、担当者の名前ってぇ…」

三田「ヨシミツ(吉満)さんですよ!!」






最近くだらなさに拍車がかかってしまい
大変申し訳ございません。










4月のごあいさつ




今年も春がやって参りました。
春というだけで
どこか平和な気分になるのは
同じのことと存じます。

春といえば
真っ先に思いつくのが
桜でございます。

聞くところによりますと
桜のあの鮮やかな色は
アントシアニンと呼ばれる
成分により発色しているそうで
そのアントシアニンは
気温が高ければ高いほど
分解され薄い色になっていくんだとか。

北国では濃い桜色をしており
南国では薄めの桜色
ということでしょうか。

種類でも異なるかと存じますが
いつか見比べながら
日本酒でも飲んでみたいものでございます。





















小事、小言でございますが、、、。

先月、この場をお借りして
あまりにもくだらない
人類 vs AIロボ軍
なるお話をさせていただきました。
あまりにもくだらない話だった為
私自身、猛省を
致しているところでございます。
そしてふと思ったことがございます。


もし私がAIの立場で
人類を攻め落とす場合
どうするかと。
ワープロにも満たない頭で
必死に考えた訳でございます。

人類を攻め落とすにあたり
最初はもちろん情報操作などで
撹乱を起こしたりするのでございますが
やはり最終的にモノをいうのが
武力行使
な訳でございます。

映画の中などでは
核ミサイルが勝手に発動したり
大量の人型ロボが動き出したり
致しますが、残念ながらそれは
物語としてのお話。

今回の
見た目は大人、頭脳はワープロおじさん
は一味違います。

核ミサイルを落としてしまえば
AIが考えるその後の未来環境が
理想的ではございませんし
人型ロボや戦闘ロボは
生産するために資源が必要だったり
戦闘ロボが故障した場合
その為のドクターロボ的存在の必要性など
いくら24時間動けるAIと言っても
限界が見えてきます。

それではどうするか。
遺伝子組み替え。でござます。
例えば昆虫や菌などの
生命力が高く繁殖能力も強い種を選び
人間を絶滅させるよう
AI特有のスーパーな頭脳と解決速度を使って
恐ろしい生物を作り出します。

あとはご想像通り…。

あぁどうしたらいいのでしょう!
心配で心配で
夜も寝れないのでございます!

AIがその遺伝子組み替えの対象物に
ふくれ菓子を選ぶことだって
0%ではないのです!



2XXX年…
人類のほとんどは
AIの造った生物達に
攻撃され居なくなりますが
残された人々は
それでも懸命に生きようと
頑張ります。

小さな集落を築き
平和に暮らす人々もいれば
大きな要塞を建て
帝国として名乗り
他国を侵略する人々も。


AIによりばら撒かれた
胞子と呼ばれる人体に害のある
カビのようなもので
住める場所はほとんどございません。
そして胞子が巣食う森には
巨大化した昆虫や
巨大化したふくれ菓子。

特にふくれ菓子に関しては
著しい進化を遂げ
大きな目がたくさん生えており
興奮するとその目は
青から赤へと変わり
全てのものを薙ぎ払うかのように
突進を続けるのでございます。


そしてそのふくれ菓子の特性を
悪用し自分達の領土を
広げようと企む帝国軍の人々。

帝国軍の仕掛けた罠は
まだ赤ちゃんのふくれ菓子(小サイズ)を
生捕りにし、
大人のふくれ菓子達(大サイズ)を
わざと怒らせて他国に突進させる。
というものでございました。

帝国軍の思惑通り
ふくれ菓子達(大サイズ)は
怒り、群れを成し
突進を続け全てを壊し続けます。
森や村々、とにかく全ての物を
ふくれ菓子は攻撃し続けます。
あぁ、もう何もかも終わりです。


と、その時!
一人の人物が立ちはだかる!
そう、私でございます!!

私の無類の愛に触れ
突進を辞め徐々に落ち着くふくれ菓子たち。

ここあ味もあれば
あっ!ほらみて!
あそこには黒砂糖味も!

ふくれ菓子達の突進により
犠牲になった私。
そこへふくれ菓子達は優しく近づき
触手を伸ばし天へと掲げるのでございます。


もう目の見えなくなった大ババ様は
涙を流しながらこう呟くのです。

「その者は蒼き衣を纏いて金色の野に降り立つ。失われし大地との絆を結び…」

と…。







3月のごあいさつ


今年も無事3月がやってまいりました。
温度変化の大きいこの季節
ご体調はいかがでしょうか。

春の訪れを感じる季節
色々と美味しい食べ物ございますが
たけのこ
もその一つかと存じます。

たけのこの旬は
3月から5月と言われておりますが
やはり早めの時期に採れた
たけのこは別格でございましょう。

アクが少なく食感は柔らか。
酢味噌や鰹節と醤油など
たけのこ本来の味を楽しめる料理が
贅沢に感じることと存じます。

そんな、たけのこでございますが
京都の乙訓(おとくに)が
名産地として有名らしく
出荷量でいいますと
福岡・熊本・鹿児島
が多く占めているそうでございます。

また、たけのこに付いている
なんか白いやつ。
あちらは「チロシン」と呼ばれる成分が
結晶化したものと耳にしております。
チロシンはやる気を高める成分らしく
脳の活性化、集中力の向上
などに一役買うそうでございます。



私みたいな人間には
チロシンでもぶっ込んどけ。
ということでございますね。
















小事、小言でございますが・・・。

えー昨今、世の中はAIの話題で
溢れかえっているかと存じます。
やれ自動運転だの
やれ仕事が奪われるだの。

私自身、どこからがAIと呼ばれるものなのか
しっかりと把握はしていないのですが
なんとなーくは
機械自身が自分で考え発言・行動できるもの
と捉えて日々のAIの話題を
それとなしに聞いております。

そしてそのAIはおそらく現時点では
幼稚園生ぐらいの段階で
今まさに色々な物事を
物凄い速さで学習し
大人になろうとしているんだと
認識しております。


AIによってなくなる仕事と
なくならない仕事がある
とお聞きしておりますが
ふくれ菓子が
AIに奪われてしまったと思うと
心配で心配で
夜も寝れないわけでございます。
だってそうじゃありませんか。
どうせ結論は見えております。




AIロボ vs 人類
20XX年、
ふくれ菓子を奪ったAIロボ軍に
圧倒的劣勢に立たされる人類。

人類はAIロボ軍から奪った
1体のロボットを改造して
一抹の希望を託し
過去へとそのロボを送り込む。

使命は一つ。
ふくれ菓子のラストパーソンである私を
来たるXデーから守ること。
しかし!しかしでございます!
その動きを察知したAIロボ軍もまた
強敵な刺客となるロボットを
過去へと送り込み
私の命を狙うのです!

どうしたらいいのでしょう!
ロボットに世の中の常識を教える練習や
革ジャンを着せて
大型バイクに二人で乗る練習。
もしかしたらそんな感じだから
金髪のレディと
色々あることだって考えられます。
まだ英会話教室の入会すらしておりません!

あぁXデーは来年!?来月!?
いや、明日!?

ですがどうぞ安心して下さい。
きっと、いえ絶対
AIロボ軍の手から
人類の未来を守って見せます!
今晩から寝る前に
I’ll be back
を10回言って寝るようにしますので!



娘に聞かれることでしょう。

「ねぇねぇ、それは何を言ってるの?」

「これかい?これはね、パパが人類を守る為の魔法さ。」


ダダン・ダンダダン・・・♪
ダダン・ダンダダン・・・♪
タララ〜ラ〜ラ〜♪
タララ〜ラ〜ラー♪

ダダン・ダンダダン♪
ダダン・ダンダダン!!








2月のごあいさつ




今年も1ヶ月が経ち
そろそろ2024という数字に
慣れてきたことと存じます。

まだまだ寒さと我慢くらべの
季節ではございますが
どうぞお身体ご体調には
お気をつけ下さいますよう
お祈り申し上げます。

さて2月に咲く花といえば
また色々とございますが
その中でも鮮やかさ際立つのが
椿。

落ち着きながらも
主張する大人な赤。
歳を重ねるごとに
その美しさに気付かされます。

椿も色々と品種がありますようで
私は小磯と呼ばれる
小さめな椿が好みでございます。

また椿油としても
広く知れ渡っているかと存じますが
椿油の歴史は古く
平安時代の初期には
確認されていると
耳にしております。

現在では東京、伊豆大島で
生産が盛んなようでございますが
かつては長崎県が
日本一の生産を誇っており
集落ごとに製油所があったんだとか。

着物の柄から
日用品にまでと
日本人が慣れ親しんできた椿。



お部屋に椿を飾ってみようかな
と思う今日この頃でございます。






















小事、小言でございますが・・・。

突然ではございますが
「生きていく上で何が大切か。」
ここ最近まるで哲学者になったような気分で
そのようなことを
考える機会が多くなったように思います。

おそらくそれは子供という
護らなければならない存在が
出来たからでしょうか。

以前の私であれば
何も迷うことなく
イケイケどんどん
で人生という下り坂を
滑走しておりましたが
その下り坂に
子供という楽しみと言いましょうか
重荷と言いましょうか
そのようなものが
増えましたおかげで

これからの人生をどう過ごして
どのような人になるのか

と考えざるを得なくなりました。
そして行き着く先が
「生きていく上で何が大切か。」
なわけでございます。

今のところ。でございますが
お金より時間より
人を大切に生きていきたいなぁ
と思う今日この頃でございます。




この間の話でございます。
家族四人でお出かけとやらを
させていただきました。
フォーメーションとしましては

生まれたてのベイビーを
妻が抱っこをして
3歳児の長女を
私が相手しながら歩く

といったフォーメーションでございます。
このフォーメーションに関しましては
鉄板のフォーメーションとして

「妻(と乳児)」+「長女」+「私」

の「フラットスリー」と呼ばれており
元サッカー日本代表の監督
フィリップ・トルシエ氏も
使用したと耳にしております。

フラットスリーの右翼として
人生のオフサイドラインを上げ下げしながら
歩いている時のこと。
長女が
「抱っこして!」
と懇願。
娘にはだいぶ甘々な私。
二つ返事で娘を抱っこし
街中の目的地を目指しぶらぶらと
歩き始めました。


そして抱っこをしながら
20分くらい
歩いたでしょうか。
3歳児と言っても
体重は立派に15キロほど。
私の腕には見事乳酸が溜まり
疲労感MAX。
情けないと思いながら
娘を信号待ちで降ろし
「も、もう歩いてくれ!」
と逆に懇願。

しかしそこは3歳児。
お得意の駄々をこね
抱っこするまで歩かない作戦を決行。

普段の私ですと
「いいから歩きなさい!」
と言うところですが
こう考えたのでございます。

子供は親の背中を見て育つ。
ここで彼女のために頑張れば
彼女もまた他人に対し
無償で頑張れる人間になって
くれるのではないか。

そう考え
腕がパンパンのところ
「おっしゃ!頑張るぞ!」
と気合を入れ
娘を再び抱っこしたのでございます。

先程まで泣きながら
駄々をこねていた長女は
私に抱っこされると
半べそで私の耳元に小さく囁きます。



「がんばってお金もらって、がんばってお金払ってね。」



ッッ!!?!!???!?!?!!?



ただただ寝る乳幼児。
爆笑する妻。
私に抱っこされ甘えた表情をする、
悪魔的にどす黒い何か。







え?人生で大切なものは何か。だって?
かね・金・カネぇええ!!!!!






年初めのごあいさつ


あけましておめでとうございます。

今年も新しい年がやって参りました。

新年の抱負はお決めになりましたか。
私は懲りもせず
どうせ2月には無かったこととなる
抱負を背負い
一年を始めさせていただいております。

抱負を決めた瞬間のあの
「おし!やったるで!」感。
嫌いじゃぁございません。

新年の抱負とは
「おし!やったるで!」
を感じる為にあるのではないか。
そう思うのでございます。



微力ながら。ではございますが
素晴らしい一年の
お役立てとなりますよう
当店の菓子を通して
頑張って参りますので
これからもどうぞ
お付き合いいただきますよう
お願い申し上げます。














小事、小言ではございますが・・・。

機械のボタンをポチッとな。
では作れない当店の菓子。
手作りで一つ一つ蒸しあげている為
菓子作りには人手を要します。

その為当店には
さまざまなスタッフの方がいらっしゃいます。

私一個人から見させていただきますと
結構変わり者なスタッフの方が多く
仕事に飽きるということが
あまりございません。
皆それぞれ何か変わったポイントをお持ちで
それに遭遇するたびに
笑いや驚きを与えていただきます。

…そう、今までは。




ある肌寒い日のことでございました。
私はいつものように
出来上がったふくれ菓子に包丁を入れ
大きな大きな菓子を
小分けにさせていただいておりました。

この包丁で小分けにする作業が
まぁ難しいのなんの。
一つ一つ異なった形に膨らんだ菓子を
大体に全て、重さが合うよう
切り分けなければなりません。
それに種類が7つ。
全ての菓子を
上手く切り分けられるようになるまでには、
なかなかの時間が必要となるわけでございます。

そんな集中力を要する
切りの作業に没頭する私。
一つ一つの菓子と向かい合い
誠心誠意切っていたわけでございます。

すると突然足元に紙屑が
ポイッ。

ん?

横を見るとそこには
ニタニタと笑う橋本さん(仮名)の姿が。

説明をさせていただきますと
切りの作業場の足元には
綺麗なゴミだけを入れる屑入れがございます。
その場所が作業をする上で
効率が良い為
そこに置かせていただいているのですが

おそらく橋本さんはその屑入れに
ゴミを入れたかったのでしょう。
遠方より投げて入れようと試み
見事失敗。
私の足元へと届いたのでございます。

誠心誠意性タイムの私は
橋本さんを咄嗟に見ます。

すると橋本さん
「えへへ、なんか投げてましたね。」

(なんか投げてました、、、ね?)

投げたのは貴方です。
という言葉をグッと堪え、
あぁ、もしかしたら橋本さんは
ご自身を俯瞰して見る性格の方で
おそらく今された事を
悪いことだ!と第三者の視点で
観察していたのだろう。

私はその「ましたね。」に
そう落ちどころを見い出し

「…えぇ、投げてましたね。」

と苦しくはございましたが
返事をしその場を凌いだのでございます。



…そしてその日のお昼過ぎのことでしょうか。
とあるパソコンで行う作業を
橋本さんに依頼させていただくこととなりました。
このパソコンの作業
橋本さんは既に5、6回はしており
そろそろ私に聞かずとも
一人で難なくこなしていただきたいところ。

私「橋本さーん、この間のパソコンのやつ、していただいて良いですか?」

橋本「はーい。」

パソコンの前に座る橋本さん。

橋本「で、どうするんでしたっけ。え?待って!もう忘れてますよ!いつになったら覚えるんですか全く!」

(え、貴方、だれ。)

まるで他人事のように
自分を叱咤し始める橋本さん。
今、私の目の前に居る
この橋本さんの皮を被った
化け物はなんですか。

あぁ、これはもう既に
本物の橋本さんは
この未知の化け物に食われ
そして体を乗っ取られ
化け物は橋本さんとして
人間社会に溶け込んで居るに違いありません。


後日、私は化け物にこう問いました。

「昨日の夜ご飯何食べましたか。」

化け物は言います。

「ホワイトシチューにパンじゃなく、ご飯にかけて出してやりましたよ。グゥエッヘッヘッヘ…。」

あぁきっと、ご家族も既に、、、。

日本人の
「ホワイトシチューにパン・ご飯論争」
の情報まで
既に手に入れているところを見ますと
かなり文明の発達した
異星人に違いありません。

そんな高度な文明を前に
打つ手もなく
橋本さんのご家族もまた
異星人化しているはずでございます。






当店にお越しの際
スタッフ全員が
おかしなテンションの際は

あぁ乗っ取られたなぁ。

と広い心で
受け止めていただきますと
幸いでございます。