春の気配を感じます
3月を迎えました。
いかがお過ごしでしょうか。
暖かな風が春を運びますこの季節
水仙の花にもまた
春を知らせていただけるのではないかと存じます。
そんな水仙でございますが
聞きところに寄りますと
原産地は地中海沿岸
スペインやポルトガルに多いらしく
歴史も古く紀元前800年頃には
書物に登場するのだとか。
雪中花(せっちゅうか)
と言う呼び名もあったり
イタリア語では
小さいコーヒー茶碗
という意味の名前が付いているみたいでございます。
ぜひどうぞ、一輪、食卓のテーブルに
飾ってみてはいかがでしょうか。
きっと楽しく美味しい食事が出来るかと存じます。

小事、小言でございますが・・・。
あまりにも私ごとでございますが
私、不思議と子供と犬に
好かれる傾向がございます。
道ゆく散歩中の犬には
しばしば目を合わせられ
少し表情を緩めたらこちらに寄ってきますし
子供に関しては
公園で娘と遊んでいるといつの間にか
複数の子供達が
一緒に遊んで欲しそうに群がってくるのです。
いや、本当でございます。
もちろん私も良い歳でございます。
「おじさん」になってからは
飼い主様や親御様に
不審がられる可能性を考慮し
子供や犬がいても鉄仮面の如し。
貴方様には興味ないですよ
のアピールを行い通報されることを
回避しているのでございます。
そんな私ですが
娘の通う幼稚園だけは別の話。
「この幼稚園に通う、この娘の父親だ」
という大義名分を手に入れた私は
まるでギターを手に入れた布袋。
ベビベビベイビ。
保護者参観なんかに行かせていただいた日には
たくさんの園児達と遊ぶわけでございます。
そしてまたやって来ましたが
保護者参観の日。
その日の参観プログラムは
まず子供達の踊り的なものを
親達は後方から拝見し
その後一緒に体操的な踊り的なお遊戯を
一緒にこなすというものでございました。
私が教室に入らさせていただきますと
私と遊んだことのある園児が数人
向こうの方から私を指差し
嬉しそうにクスクスと笑います。
私もそれに応えるように
変顔をしたりして
園児の期待に応えるのでございます。
程なくして保護者参観が開始されます。
園児たちの前衛的な芸術かのような
おどろおどろしいダンスがというべきか
儀式というべきか
よくわからない発表が繰り広げられたのでございます。
他の親御様たちは
そのダンスらしきものを見て
微笑ましい顔をされているのでございますが
前頭葉の発達が5歳で止まったであろう私としては
よくわからない間に始まり
よくわからない間に終わってしまった
と、吹き替え字幕なしの尖ったフランス映画を見た後の顔を
きっとしてしまっていたはず。
ようやくフランス映画のエンドロールが流れ終え
ここからが本番。
子供達と体操のようなお遊戯をする時間でございます。
脳内5歳児の私の出番でございます。
子供達は嬉しそうに親の元に行き
これから一緒に体操を行います。
もちろん私も
我が子と一緒に体操でございます。
子供を高く抱っこしたり
皆さん先生の指示の元
身体いっぱい使って動物の真似をしたり。
それはもう子供達は楽しそうに楽しそうに。
そんな折、一人の男の子が
ニヤニヤとこちらを見ております。
それは私が幼稚園に来るたびに
ちょっかいを掛けてくる
ゆうき(仮名)でございました。
先ほども申しました通り
大義名分ギターを手に入れた布袋(私)
でございます。
私は堂々と弦をかき鳴らし
こっちに来て一緒遊ぶか!
とゆうきを誘います。
幼いながら布袋の音楽性を理解した
ゆうきは私と娘が遊んでいる
こちらへと猛ダッシュ。
可愛いヤツめと、とりあえずハグをかます私。
そしてゆうきは結構なボリュームで一言。
「臭ッッ!!!!」
えっ?
親の元へ逃げていくゆうき。
えっ?なにこれ。
「まぁ、ま、まぁ大変だよ大人は…。」
とか恥ずかしさのあまり
訳のわからない言葉を誰に言うでもなく
咄嗟に呟く私。
隣では爆笑する妻の姿。
い、いえ、弁明する訳ではございませんよ。
ただ言わせていただきますと
その日もふくれ菓子を作らさせていただいておりまして
やはり菓子を作ればお酢やら、牛乳やら使用致しますので
仕事中は変な香りが服に付くのでございます。
純粋が故の大きな刃物で刺された私。
春風吹く帰り道。
塵が目に入ったようでございます。