7月のごあいさつ

蒸し暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。きっと夏なりの暑さを楽しんでいることかと存じます。
クーラーで涼を得るのも、もちろんでございますが風鈴などを飾って気分も涼しげにしてみてはいかがでしょうか。最近はあまり見なくなった風鈴でございますが、起源は中国にあると耳にしたことがございます。

その昔、占風鐸(センフウタク)という占いがあったそうで、青銅の鐘を吊るし風向きや鐘の音で吉凶を判断していたんだとか。それが日本に流れガラス文化も相まって風鈴になったんだそうです。
今でもその名残でしょうか、風水としては鬼門の方角に風鈴を吊るすと良いと言われているそう。


今年の夏はふくれ菓子を買っている場合ではございません。
ぜひ風鈴の購入をご検討ください。




…やっぱり少しだけふくれ菓子も食べてくださいませ。










小事、小言でございますが・・・。
最近私は思うわけでございます。世の中便利になりすぎてはいないかと。やれAIだの、やれ自動化だの。

もちろん色々なお困りごとが解決するのは素晴らしいことではございますが、あまりにも便利なことばかりな世の中になってしまうと「考える力」が衰えていってしまうのではないか。私はそこを心配して止まないのです。
真っ直ぐに汚い言葉を使わせていただきますと、世の中馬鹿がいっぱいになるのではないか。そう危惧しているわけでございます。色々な問題に直面して、そのたびに考えて壁を乗り越える。これが成長というものではございませんか。

先日、私仕事の用事がございまして、店を構えさせていただきます鹿児島から熊本へ行かせていただきました。移動手段は車。鹿児島から目的地熊本までは、高速道路を使わせていただいておよそ3時間の距離にございます。
人と会う約束をしていた為、約束時間に間に合うように店での仕事をバタバタと済ませ休憩を取らずに車にIN。疲れもあってか少し眠気がさしていた為、アイスコーヒーでもいただこうかと途中コンビニに寄らせていただきました。
当たり前にはなりましたが、今時の車の鍵にはボタンがついており、わざわざドアに鍵を挿さずともボタンを押せばロックの解除が出来る仕様となっております。

こういう小さな便利さが積み重なって「考える力」が衰えるのだ。

なんてことを考えながら、コンビニに駐車した私は鍵についたボタンで施錠。
そして涼しげな顔でコンビニに入店させていただいたのです。

私事すぎて大変恐縮ではございますが、私コンビニにある、氷が入ったカップを買ってセルフでコーヒーを作るタイプのアイスコーヒーが大好きでございます。最近はボトルコーヒーも美味しくはなりましたが、何というのでしょうか、リッチな気分にさせてくれるのはあのタイプだけなのです。
透明なカップから覗くコーヒーと氷たち。そのカップに吸い寄せられた水滴。好きな音楽を聴きながらストローで一口飲めばそこはバカンス。中居くんが音程をズラしながら「バカンスって言葉の半分はバカんバカんバカん♪」と歌いはじめそうです。もしかしたらこのコーヒーが好きな理由は中居くんのおかげだったのかもしれません。

そして中居くんコーヒーを私は迷わず購入。
慣れた手つきで機械からアイスコーヒーを注ぎ、コンビニから出るため店の自動ドアへ向かいます。
そしておもむろにポケットから「車の鍵」
を取り出し、「コンビニの自動ドア」へ向かって開閉ボタンを押す私。

開かないドア。

さらに歩いて近づきながら自動ドアへ向かって車の鍵のボタンを押す私。

開かないドア。

そして自動ドアの近くに来たとき、勝手に自動ドアはオープン。

澄ました顔でコンビニを出る私。







今年もまるはちで馬鹿が大きく実りました。










投稿者:まるはちふくれ菓子店