11月のごあいさつ



ちらほらと寒さを感じる今日この頃。
秋服に身を包み、お洒落を楽しんでいることと存じます。

花屋の前を通ると
色鮮やかなシクラメン達が並び始める頃でしょうか。
私以前、花屋でアルバイトをさせていただいたこともあり
花屋の前を通ると
ついつい目が行ってしまいます。

シクラメンはポインセチアに並ぶ
冬の人気なお花の一つでございまして
どうやら明治時代頃に日本に伝わったんだとか。
元々は地中海地方原産の球根植物の総称らしいのですが
現在ではシクラメンといえば
たくさんの葉を携えて、ひょろっと先にお花をつけているのを
ご想像されるのではないでしょうか。


ちなみにシクラメン、別名がございました。


別名「豚の饅頭」でございます。

もう一度繰り返しお伝え致します。
「豚の饅頭」でございます。




















小事、小言でございますが・・・。
私の娘事で恐縮ではございますが
私の娘にももちろん「名前」というものがございます。
役所に届けねばいけませんので。
名前を決める際
妻と大事にさせていただいたことがございまして
それは「音」でございます。

ここで言います「音」とはイメージのことでして
「ネネちゃん」「モモちゃん」という名前であれば
柔らかい印象を抱き
「竜崎麗香」であれば
どうみてもお蝶夫人でプライドは人一倍高いが
実は孤独を感じているわけでございます。


という訳で娘の名前は姓名判断等に一切触れず
音の雰囲気を一番に考え決めさせていただきました。
と言うのも
シュッとしてキリッとした(そしてめちゃくちゃ父親想い)人に
なってもらえたらという思惑があったからなのです。

なんやかんや申し上げましたが
要するに
音には人や物のイメージを左右する力がある。
とお伝えしたいのでございます。




当店が性懲りもなく作り続けております「ふくれ菓子」は
気温や湿度の影響を受けやすい
とてもナイーブな菓子でございます。
その為、季節が変われば菓子への対応も変わってくるわけでございまして。

特に乾燥しがちな冬は注意が必要で
蒸し上がったホカホカの菓子を冷ますは良いけれど
冷ましすぎると水分が飛び過ぎて
もちもち感が失われる危険がございます。
その為冬は冷まし過ぎていないか
チラチラと菓子の具合を確認致しております。



ある冬の日のことでございます。

私はいつものように菓子の冷め具合を確認しながら
菓子作りをしていた時のことでございます。

もうそろそろ良い加減な頃合いの菓子達。
私は作業中のスタッフ板橋さんに
「そろそろ乾燥し始めるから、そのお菓子達の場所を変えてあげてください。」
と申しました。
すると板橋さん
「お菓子が カパカパ になっちゃいますもんね。」




はーい、ストップ。どうしたのキミ?一人?自宅近いの?
まぁいいや、とりあえず身分証見せてよ。
・・・カパカパ?
え、何カパカパって。え、どういうこと?
ちょーっと交番まで一緒来てくれるなぁ?


あり得ません、なんですか「カパカパ」って。
他の目は誤魔化せても
まるはち警察の目は誤魔化せません。
敢えなく御用でございます。
カパカパから連想されることは
蓋の音を立てながら開け閉めをすることぐらいでございます。
当店のお菓子に蓋は付いていますか?
いいえ、付いていません。


しかしながら誤認逮捕の可能性もある為、私一応カパカパについて
簡単に調べさせていただきました。



「カパカパ」:仙台弁。乾いて固くなっている様子。










仙台の皆さま、ごめんなさい。(釈放)













投稿者:まるはちふくれ菓子店