10月のごあいさつ




今年も早いもので、あと残すところ3ヶ月ほどとなりました。
いかがお過ごしでしたか。
気が付きますと一年が終わってしまう為
ここら辺りで一度2022年を見つめ直すのもいいかもしれません。

さて旧暦ではございますが、10月は別名「神無月」

私もなんとなく聞いたことがある和風月名の一つでございまして
気になって神無月について少しお調べしたところ
色々な説ございますが、詰まるところ

「神様会議で各地の神様、出雲大社に全員集合。各地の神社は神様お留守で神無月。」

と言うことでした。
どうやら神無月の頃にたくさんの神様が出雲大社に集まり
男女の縁をどう結ぶか会議を行うそうです。

神様の世界にもエリアマネージャー的な存在がいらっしゃって
年一で本社に呼ばれて代表取締役のゲキを受けているに違いありません。

ちなみに。ではございますが
神無月の頃に神社に参拝されると
エリアマネージャー不在の為
サブマネージャー的な神様に願い事を聞いていただけるとか。


ここだけの話でございますが
私の作戦を申しますと
サブマネージャーの方がおそらく願い事を聞いていただける率が高いはずなので
神無月を狙ってお願い事を致します。
注意点としましては、あまり大層な願いに致しますと
「・・・これは上司に報告案件だな。」
と結局エリアマネージャーに回され、厳しめのエリアマネージャーに
即却下をされてしまうので
サブマネージャーの権限の範囲に収まる願いをする。
と言うのが作戦でございます。


今年の神無月で人生一発逆転。

でございます。









小事、小言でございますが・・・。
各家庭に各ルールというものがあるかと存じます。
例えばカレーに生卵が必ず一緒に出てくるだとか
朝のお手洗いの順番は挙手制だとか。
色々ルールはあるとは思いますが、それらの多くが

なんとなしに

始まったものが多いのではないか。
と感じているわけでございます。
「明日から我が家はこのルールを導入します。」
といったものではなく
「誰かしらがなんとなく始めたらいつの間にか定着していた。」
が多いのではないかと言いたいわけでございます。

しかしながら、定着するまでには
紆余曲折するものも多いのではないのでしょうか。

我が家の財務省長兼、総理大臣に当たります妻は
様々な家族ルールをお作りになられます。
もちろんそのルールの多くは
感謝すべきこと達でございまして
朝ご飯が苦手な私のために
バナナが用意してあったり
心も身体も敏感な私のために
ボディソープは敏感肌用を買っていてくれたり
それらをいつもの様に準備していただいている為、
おそらく妻の中でも、いつの間にかそれがルールになって
そしてまた家族ルールとなるわけでございます。


いつの話になりましょうか。
おそらくまだ子供も授かっておらず
二人で家族をしていたときの話でございます。
その日は休日で、買い物にでも行こうかと商店街へと向かう途中でございました。
よく晴れた過ごしやすい日だったことを記憶しております。
他愛もない話をしながら車の多い大通りを歩いておりました。

妻「なんかさ、鹿児島県って派手な色の車って多いよね。赤とか黄色とか。」

鹿児島県外出身の妻は「日本車色データ(妻調べ)」から基づく考察により
他県に比べ車の色が様々だということを自信満々におっしゃるのです。
そんなことを気にした事がない私。

妻「ほら!また黄色い車がいる!」

特にまだ返事もしていないのに
会話がどんどんと変わることに着いていけない私。
他の県はどうなのかと尋ねようかと考えていたその時でございます。

妻「黄色の車ってさぁ、まるでピカチュ…」

おそらく黄色の車が
某人気キャラクターに似ていると言おうとしたのでしょう。
その言葉を言い終えぬまま
妻は目を見開きハッとした表情をしたのです。
まるでそれは宇宙の真理でも解いたかのような表情。

妻「…カーだ。」
私「え、なんて言った?」
妻「ピカーだ!!」

その「某人気キャラクターの鳴き声」と「CAR(車)」を掛け合わせたのでしょう。
横を歩く妻を見ると
どうよ。どうよ。
と言わんばかりの顔をしながら私の返事を待っております。

私「す、すごい発見だ…。」

そう答えると、とても満足そうな顔をしながら
目的地に向かってまた歩き始めました。






それ以来、黄色車が通る度に「ピカーだ!」と言う妻。
私の頭は段々とおかしくなり
妻が横に居ないにも関わらず黄色車を見かけては、頭の中で
「ピカーだ…。」と呟くように。







訳のわからない家族ルールを頭の中に植え付けさせられ
脳みそ崩壊寸前ではございますが
変わらず手作りで菓子を作って参りたいと思います。








投稿者:まるはちふくれ菓子店