11月のごあいさつ




やっと秋がやって参りました。

もしかしたら
すぐに冬が訪れてしまうかもしれませんが
ぜひこの短い秋
お楽しみいただければ幸いです。

秋の花と言いましたら
色々とございますが
金木犀もその代表かと存じます。
あの甘い香りが鼻を通ると
秋だなぁ。
とより感じさせてくださいます。
またその香りはとても強く
聞くところによりますと
千里香とも呼ばれていたそうでございます。

また金木犀の名の由来は
花の部分を金に見立て
樹皮の部分が
動物の犀(サイ)の皮膚に似ている事から
金木犀と名付けられたんだとか。


ぜひ今年の秋は
玄関に金木犀を飾り
その香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

























小事、小言でございますが・・・。

私、最近憤慨しております。
何にそんなに怒っているのか。
それは「意味がある」ということにでございます。
最近は映画・漫画、さらには仕事や時間。
ありとあらゆるものに
「意味がある」
ということが求められております。
伏線回収に燃える作家。
タイムパフォーマンスを重視する
社会人や学生の方々。
本当にそれでいいのでしょうか。
私は既に怒りを通り越し
心配でならないのでございます。

ヤッターマンのドロンジョ様がなぜボンテージ姿なのか。
・・・意味はありません。
マジンガーZのロボはなぜ鉄のパンツを履いているのか。
・・・意味はありません。
そのまんま東はなぜそのまんまなのか。
・・・意味はありません。
飛んでイスタンブールはなぜイスタンブールに飛ぶのか。
・・・意味はありません。

そうでございます。
一昔前までは、多くのものが
「なんとなくかっこいい」
「なんとなく素敵」
で動いていたのでございます。
昨今の「意味ありますブーム」を回避すべく
ここはなんとしても立ち上がらなければいけません。
そうと決まれば
まずは発起人の私が背中を見せるべく
先陣を切るのが大切でございます。
当事者意識を持ち
小さな事からコツコツと。
は意味ありますブーム問題も
環境問題も同じでございます。
意味があることは有限でございますが
意味のないことは無限です。

では、意味のないこととは何か。
私は考えました。
深く深く考えさせていただきました。
すると私の頭の中の天才が呟きます。

「う〜ん、、実に面白い。」

頭の中の柴崎的なコウのような人物が
前のめりに質問をしてきます。

「え、何かわかったんですか!?」

「少し静かにしててくれないか。」

そうすると脳内で
近くにあった棒切れを使い
地面に計算式を解き始めます。
(私の頭の中には使えない棒切れが結構な量散らばっております)

デュデュデュデュデュデュデュデュデュデュデュデュ〜♪

どこからともなく重低音を聴かせた
テンポの良い音楽が
流れ始めるのでございます。

「、、、わかった。答えはギャルだ。」


そうギャルなのでございます。
私の中のガリレオが
そう答えを導き出しました。
時代は変われどギャルはいつになっても
「え〜なんかめっちゃ可愛くね?」
とおっしゃっているのでございます。
もし平安時代に
ギャルが居たとしてもこう言うことでしょう。

これいとあてなるやうに見え給ふ。

と。
そう、私が目指すべきは
ギャルだったのでございます!
まさに灯台下暗しとはこのこと。
意味のないことを求めに求め
探し回りなぜこんな簡単なことに気づけなかったのか。
こんなところに青い鳥がいるなんて。

おぉギャルよ。
おぉギャルよ。

さて。このおっさんがどのようにして
ギャルになることができるのでしょうか。
ギャルのことを一切知らない私は
ギャルになる方法を
想像しなければならないのでございます。
なぜならおっさんが
そこらへんを歩く道端のギャルに
「ねぇねぇ、おじさんもさ、仲間に入れてよ。ねぇねぇ。」
などと尋ねた際には
私の純粋なギャルへの尊敬の念をつゆ知らず
気づけば拘置所で
「違う!違うんだ!ギャルこそが今の時代を救うんだ!」
などと喚き散らしているからでございます。


なので私は想像することに致しました。
ここからはおそらく。
でございますが。
おそらくギャルを目指す者達が集うお寺が
何処か深くそして高い山の上にあるはずなのでございます。
古来からあるそのお寺の門は
重厚で禍々しい雰囲気。
握り拳でその門を力一杯叩けば
ゴゴゴゴゴ・・・
と音を立て一人でに門が開きます。
すると広い石田畳みの庭にはたくさんのギャル。
いやギャルになりたい者達が
修行をしているのでございます。
長いキラキラした爪を折らないように逆立ちをする者。
色とりどり大量のマスコット人形を腕に付け
正拳突きを繰り返す者。
皆一様に苦しい表情を浮かべながらも
必死に鍛錬に励んでおります。
私があっけに取られていると
お寺から伸びる大きく長い階段を
一人の老師がゆっくり、そして力強く降りて来られます。
体には数多のマスコット人形をたずさえ
ピンクや緑に金色。
いくつもの色で染められた髪。
老師はこう私に語りかけます。

「一緒に頑張ればいいんじゃね?⭐︎」

と。
その日から他の見習いギャルたちと
厳しい修行に励む私。
冬の冷たい滝に打たれ
合掌をしながら
アゲアゲー↑↑!!アゲアゲー↑↑!!
と叫ぶ修行中の時のこと。
合間の休息時間に修行ギャル皆で
寒さに震えながら
小さな握り飯を弱々しく口に運びます。
すると隣にいた初老の男性が声を掛けてきました。

「わ、私はね莫大な借金を背負ってしまってね。そのせいで妻にも子供達にも愛想をつかれてしまって此処にきたんだ。」

彼は食欲が出ないのか
手に持つ小さな握り飯を
虚な目で見つめながら続けます。

「こんな苦しい世の中で、生きていく価値ってあるのかな・・・。」

極限状態のその言葉に胸の詰まる私。

「・・・あ、、、。」

言葉を返そうとするも
今喋ってしまうと
堰を切ったように涙が溢れてしまいそうな私。

「・・あ、、、。」

もう涙が胸のすぐ上まで込み上げてくるのを感じます。
私はなんとかグッと堪え
握り飯を頬張り
小さく、しかし力強くこう答えます。

「アゲアゲ〜↑↑⭐︎。」





今日の握り飯はなんだか温かく感じました。





ギャルだって辛いよのお話でございます。














10月のごあいさつ



今年の残暑は
「残」と表現するには
あまりにも暑くございます。
いかがお過ごしでしょうか。

最近の温暖化には
驚かされるばかりで
季節の話をしようものの
どこか季節外れに
感じてしまうような
気がしてなりません。

しかしやはり私としては
四季を感じたいところもございます。
此処だけでも四季を感じていただけますよう
これからも季節的なご挨拶ができればと
思う今日この頃でございます。


さて10月といえば
秋でございます。
味覚の秋というだけございまして
さまざまな食材に
恵まれる時期でございますが
秋といえば
お芋でございましょう。
昨今甘くてねっとりとした
濃厚系な芋が流行ってはおりますが
私はホクホクの甘さ控えめな
お芋を好んでおります。

聞くところにございますと
さつま芋のような芋は
中南米が原産のようで
回り回り
日本に伝来したんだそう。

琉球から薩摩へ来た芋は
今もなお鹿児島県民に
親しみのある食材で
他県のことは存じ上げませんが
鹿児島では
幼稚園や小学校で
芋掘り体験が行われております。

やはりここは
焼き芋で
私好みの
甘さ控えめのさつま芋に
罪悪感を捨て
バターをのせて頬張るのが一番かと
存じます。

今年の秋はどうぞ
バターたっぷりのさつま芋で
お楽しみいただければ幸いです。

























小事、小言でございますが・・・。

私ごとで大変恐縮ではございますが
私無類の
実験好き
でございます。
実験というのも
でんじろう先生的な実験ではなく
チャレンジ&トライ。
仕事上で失敗をしてででも
何か新しいことに
挑戦することを個人的に
「実験」と呼んでおります。

広く世に言われております
「失敗は成功の始まり」
私もこの考えには
深く同意させていただいており
何かを成すには
行動とその分の失敗が必要で
僅かな成功を摘んで
また次の場所を目指すのでございます。

私はその成功を摘んだ時の
素晴らしさが好きで
結構な頻度で
実験を行わさせていただいております。
そしてそれは申し訳ないことに
スタッフの皆様も巻き込むことも度々。
ある種、諦めという言葉を知った
スタッフの皆様は
私からの提案があるたびに
付き合ってくださります。

「感謝」

その一言でございます。





ある日のことでございます。
その日も私は実験を行なっておりました。
店先で使う道具を作ろうと
木材を加工させていただいていたのでございます。
腐っても和菓子屋。
やっぱりなんだかんだ木の暖かみを求めており
お客様が目にしていただく棚だったりは
木製の物を使用したいのでございます。

そんなこんなで慣れない日曜大工で
木材を加工。
仕上げのコーティングとして
人工漆のようなものを
木材に塗ったときのことでございます。

未経験からくる無知というものでしょうか。
素手でそのコーティング剤を
ベッタベタに触りながら作業をし
いざ落とそうと
石鹸で手を洗ったのでございます。
するとどうでしょう。
そのコーティング剤は石鹸を
華麗に見てみぬふり。
私は
「あーはいはい、そういうタイプのヤツね。」
と焦ることなく
まるで映画「007」の主人公
ジェームズ・ボンドの如し。
心の中でマティーニでも飲みながら
食器用洗剤に手を伸ばしました。
私の経験としましては
食器用洗剤は全てという全てを
落とすのでございます。
そして

そのコーティング剤はそれを
華麗に見てみぬふり。

もしコーティング剤をボンドガールとするならば
ここらへんで和解したいところ。
それでもボンドは慌てることはございません。
ボンドガールは一癖も二癖もある美人と
いにしえよりのルールでございます。
私は
「あーはいはい、そういタイプのヤツね。」
とボンドカーの
内部にあるボタンを押して
エグめのミサイルを発射するかのように
給湯器のボタンを押して
少々熱めのお湯を出します。

そのコーティング剤はそれを
華麗に見てみぬふり。

私は
「あーはいはい、そういうタイ怖いよーーー!!死ぬーー!!助けてー!!やだよーー!!」

母親の顔を見た瞬間
緊張が切れて泣き出す子供のように
給湯器の前で心中ギャン泣きでございます。
もしジェームズボンドが
はじめてのおつかい
に出た日には
給湯器の前でギャン泣きでございます。

私は焦って
休憩室に行くとそこには
橋本さんと新田さん(両仮名)の姿が。
私は
「どどど、どうしましょう。手、手のベタベタが!」
とコーティング剤の経緯をお伝えすると
お二方は知ってましたかのように
「あーー。」
と一度頷きそれから
解決方法を次々にご提示されたのでございます。

橋本「シンナーみたいなのあったら一発ですよ。」
私「無いです。」
新田「お湯とかで洗ったらいいかも。」
私「しました。」
橋本「なんか塩とか。」
私(なんか?塩?)
新田「もう熱湯でいっちゃうとか。」
私(いっちゃう?)
橋本「もうハイターぶっかけたり。」
私(もうって何。)


気付けば私で人体実験を行う流れに。
いや違う。そうじゃない。
私が求めているチャレンジ・実験は
そういうことではございません。

私が無言になっても
構わず私の実験で盛り上がるお二方。





社内に潜伏する
マッドサイエンティストと
それと戦うジェームズの
お話でございます。






9月のごあいさつ


今年の残暑はいかがお過ごしでしょうか。
残暑と申しましても
ひと昔前と違い
夏が長くなっております。
体調管理には十分にお気をつけ
どうぞご自愛くださいませ。

さて9月も迎えますと
そろそろキンモクセイが
花を咲かせる頃でございます。
私ごとではございますが
キンモクセイの香りを随分と気に入っており
次に自宅の芳香剤を選ぶ際は
キンモクセイがいいなと思っております。

キンモクセイでございますが
聞くところに寄りますと
原産地は中国南部。
江戸時代に観賞用として
日本に持ち込まれたんだとか。
中国ではキンモクセイを
「桂花」
と呼び
花をお茶や白ワインに漬けて
楽しまれているそうで
お茶に関しては日本でも見かけることが
多々とございます。

キンモクセイの花言葉は
隠世(かくりよ)

隠世とはあの世や死後を表す言葉。

キンモクセイを楽しむのも
ほどほどにしたほうが
良さそうでございます。



















小事、小言でございますが・・・。
突然ではございますが
御利益とはなんでございましょうか。
調べてさせていただきますと
こうございます。

【御利益】
神仏が人間に与えるお恵み

そして御利益は
生きている間に世のため、人のために尽くすと
生きている間、もしくは死後の世界で
特典のような形で
ついて回るとお聞きしております。
私は以前恐ろしい
もしかしたら国家ぐるみの悪だくみを
耳にしてしまいました。
このごあいさつが
今回で最後になるかもしれません。
もし今後このあいさつが途絶えたなら
どうかこの巨悪な何かの正体を
代わりに暴いていただけないでしょうか。


以前ニュースを見ていた時のことでございます。
ニュースはある催し物を報道されておりました。
それは
「ほおづき市」
でございます。
ほおづき市とは東京浅草にて
毎年7月に行われる縁日でございまして
この日に参拝をすると
46000日分の功徳・御利益がある
と言われております。

えー・・・。
はい。
はい一発アウトでございます。
だめです。
これはダメです。

46000日÷365日(1年)126年分。
一回の参拝で126年分でございます。

現代に例えるなら
楽天で1万円お買い物した全員に
300万円分のポイントプレゼント!
このポイント還元率だと
楽天カードマンも震えながら
「実家に帰らせていただきます。」
と辞表を提出。
さすがに多くの方が
これは詐欺だと断定。

10年毎年通おうもんなら
1260年。
何回輪廻転生を
繰り返せばよろしいのでしょうか。
そしてそれを堂々と
公共の電波で放送。

日本広告審査機構JAROは言います。
嘘つき「ウソぴょん」
大げさな「コダイ」
紛らわしい「まぎらワシ」
これらはいけないと。

ほおづき市に関しては
堂々とコダイが腕を組みながら仁王立ちし
ウソぴょんも後ろから
ニタニタと笑みをこぼしながら顔を出しております。
おそらく黒幕はウソぴょんです。
そのJAROをも難なく突破したほおづき市の裏には
何か陰謀のようなものを
感じて仕方ございません。
ちなみになぜ46000日か
正確な詳細はわからないらしく
一説には
「四六時中」に掛けているんだとか。



信じるものは救われる
そういうお話でございました。








8月のごあいさつ


暑すぎる夏。
もういいよ、もう勘弁してくれ。
と感じているのは
御一緒のことと存じます。
この暑すぎる夏
いかがお過ごしでしょうか。

この暑さを凌ごうと
世の中様々なことが行われておりますが
一丁ここは
川などに行かれてはいかがでしょう。
上流ともなると
川の水は冷たく
腰より上まで入ろうもんなら
少し寒さを感じるほどでございます。

なぜ上流の川が冷たいのか。
聞くところに寄りますと
上流の川は地下水の湧水が多く
地下より出てきたその水は
地表の温度を受けにくんだとか。

昔、日本では
打ち上げ花火を見る際
川などの水面に写った花火を
鑑賞していたと聞いております。
叶うのならば涼しい上流の川に写った
打ち上げ花火を
鑑賞してみたいものでございます。


古池や蛙飛び込む水の音


昔の方々は風情にも涼しさを作っていたのでしょう。

その余裕さを見習いたい
今日この頃でございます。



















小事、小言でございますが・・・。
ごあいさつでも申しましたが
いや、暑過ぎやしませんでしょうか。
暑過ぎて苛立ちのあまり
私調べさせていただきました。
そう、過去の夏の最高気温を。
その数値を見て
昔の人達は涼しくていいよねッ!
と文句を言いたい気分でございました。

1950年8月 30.4度
1920年7月 30.6度
なんなら江戸時代山形県31.8度記録

全力の土下座でございます。
昔の方々大変申し訳ございません。
そりゃ多少今の方が暑くはございますが
クーラーほぼ無しに加え
水を飲んでは根性無しの部活動。
いや、これはある意味昔の方が暑いのではないでしょうか。
温暖化という言葉に甘え
現代化学の恩恵に浸った私が
もし江戸時代にタイムスリップしたら

「古池やオマエ飛び込め甘ちゃんが。」

と後世にまで残る
名俳句を過去の時間軸で
変えてしまうところでございました。
ドラえもんで言うところの
タイムパトロールにより
一発免停でございます。

だけども。でございます。
やはり暑いは暑いのでございます。
ここは一発ビジネスチャンスタイム。
ここで人々が驚くような
画期的な涼を感じるアイテムを
作ることが出来たのならば
私はガッポガッポの大金持ち。
大金持ちアピールとして
外を歩く際は
全身白いローブのような服を身に纏い
常にラクダをペットとして連れ歩き
携帯の待ち受けはデカデカと書かれた
「石油王」
石油王ほど金持ちそうな存在はおりません。
成金になった以上
お金持ちアピールが必要でございます。
自宅はやはり持ち家マイハウス。
屋根の形は誰しもが見たことのある
なんかチュピンって尖った王宮みたいなやつです。
(お伝わりになれば幸いでございます)
家に帰ると
そこにはデカデカと鎮座する背もたれの高い椅子。
私がそこに座ると
どこからともなく現れた美女二人組が
大きな葉っぱで出来たウチワで
私に風を送ります。
宮殿風ハウスにはクーラーはありません。
あちぃ家です。
汗だくになりながら
美女が送る風で我慢。
なんせ石油王ですから。
午後5時ともなりますと
美女たちは退勤時間となり帰宅。
それから私は近くのアパートに戻り
クーラーのスイッチをオン。
次の日の朝5時には起きて
白いローブ服を着てラクダへの餌やりをして
ふんぞり返った表情をし
椅子に座りながら美女たちの出勤を待ちます。


石油系成金もつらいよ

の話。でございます。









7月のごあいさつ



今年も早いもので
半分ほどの月日が
過ぎたところでしょうか。

今年も何事もなければ
夏がそろそろ
やってくることかと存じます。


夏を感じる
というとたくさんの事柄がございますが
「スイカ」
はまさにその代表格と言っても
差し支えないのではないでしょうか。
ぱつぱつに弾けた球体に
緑と黒模様。
そして割ると中には
待ってましたと言わんばかりに
甘い汁を蓄えた
赤い実が現れ
あの赤を見させていただく度に
夏を感じるのは
ご一緒のことと存じます。

聞くところに寄りますと
西瓜と書きますのは
中国の西の方から
運ばれてきたウリであるため
西瓜と書くんだとか。

スイカの歴史は古く
古代エジプトで栽培されていて
シルクロードを渡り
中国に持ち込まれたんだそう。

日本の夏。
のような感じがします
スイカでございますが
もしかしたらクレオパトラも
食べていたのでしょうか。


今年の夏はぜひ
ピラミッドを想いながら
スイカを頬張りくださいませ。






















小事、小言でございますが・・・。

突然ではございますが
日頃、どうお過ごしでしょうか。

大抵の方ならば、基本的に
忙しい毎日を送られているかと存じます。
お勤めをされる会社員の方
子育て中のお母様方
部活に勤しむ学生の方
様々な方がいらっしゃって
様々な方の忙しさがございます。

そして私もその中の一員でございまして
ふくれ菓子屋
と一言で申しましても
菓子を作っているだけでは務まらず
様々な業務が必要なわけでございます。

そして私自身タチが悪いことに
今こなさなければならない
山積みの仕事に加え
すぐに新しいチャレンジをしようと考え出します。
菓子作りでいっぱいいっぱいの時でも
そのチャレンジを
忙しいだとかの言い訳で
諦めようとしたらば
諦めたらそこで試合終了ですよ・・・?
とどこかので聞いた
監督の名台詞のような
思考になり
結局自身に鞭を打ち始めます。

忙しいのは誰だって同じでございます。

しかし、首が回らないほど
自身で自身に仕事を課す私。
これはどうにか対処しなければなりません。

私は考えました。
一生懸命考えました。
そしてある解決策を閃いたのでございます。

正直ここまでお話しすれば
お気付きでしょう。
読む前に答えわかってますよ
と聞こえております。

その通りでございます。
私が

「美少女おっさん戦士♡ふくちゃん」

になるしかないのでございます。
そうなれば全て解決。
どんな強大な仕事でも
万事OKなのでございます。




朝寝坊をし
カリッカリに焼いたトーストを
出勤の道、くわえながら走る私(おっさん)
途中の曲がり角で同じクラスのケンタ(小学4年生)と遭遇。
どうやら同じくケンタも遅刻したみたい。

ケンタ「なんだよ、お前また遅刻かよ!たまには早く起きろよなッ!」

私(おっさん)「うっさいわね!それはコッチのセリフよッ!このバカ!」

ケンタ「あ、言ったな!じゃあ学校に遅く着いた方がバカってことで競争な!」

私(おっさん)「なんでアンタが勝手に決めるのよ〜!!待ちなさ〜い!」

学校(職場)に喧嘩しながら走る二人。
ちなみにケンタは好きな女子(おっさん)に
意地悪してしまうタイプの男子。
私(おっさん)はケンタの気持ちなんてつゆ知らず。
二人はいつも喧嘩する仲なのでございます。

二人同時、始業のチャイムギリギリに滑り混むと
もう席に着いたクラスメートから笑いの渦。
二人とも仲が良いなと
はやし立てられ
顔を真っ赤にするケンタと私(おっさん)。

そんなみんなにも知られていない一つの秘密。
それは私(おっさん)は
「美少女おっさん戦士♡ふくちゃん」
だっていうこと。
いつも持ち歩く小さなふくれ菓子を
ポンっと叩けば
私(おっさん)は眩い光に包まれ
ピンクのフリフリがいっぱい付いた
服装に早変わり。
魔法のステッキ
マルハーチャッキで
世界の平和を守る!!

そしてその状態から
山積みの未読メールや提出書類
はたまたスタッフからの要望点などを
休日出勤や残業などを駆使し
気合と根性ですぐさま一掃!







カタカタカタカタ・・・。
私(おっさん)しかいない静かな職場で響く
パソコンのタイピング音。

「も〜〜!!何してるんだぷぅ!早く帰って寝るぷぅよ?」

初めてマルハーチャッキを拾ったとき
一緒に現れた手乗りクマ妖精のぷぅが
ふわふわと私(おっさん)の右肩に座りながら
いつものように文句を垂らします。

私(おっさん)「う、うるさいわねッ・・か、帰るっていっても、クッ・・・どうしよう・・この敵強すぎる!」

強大な敵を前に
苦しい闘いを強いられる私(おっさん)。

私(おっさん)「あ、アンタもちょっとは手伝いなさいよッ、クッ・・・」

ぷぅ「それは無理だぷぅ。そう契約で定められているぷぅからね。儚い存在だぷぅ。」

私(おっさん)「何がッ、、儚い、、存在よッ!!もう、、だめ、、きゃーーー!!!」



     ・
     ・
     ・
     ・



「お・・か!?・・・きろ!!」

「おい・・か!?・・・きろ!」

「おい、大丈夫か!?起きろ!!!!」

いつの間にか
強大な敵に圧倒され気を失っていた私(おっさん)。
目を覚ますとそこにはなんとケンタの姿が。

私(おっさん)「わ、私、、。!!!い、いけない!」

そう、美少女おっさん戦士だということは
誰にも知られてはならないのでございます。

ケンタ「お、おまえ、、、。」

私(おっさん)「え、、っと、、、。」






次回!
『仕事は常に結果で語れ⭐︎♪」



のような具合で
どうにか仕事が終わればなぁ
と、妄想に励まさせていただいております。

大変な駄文
深く、深くお詫び申し上げます。
大変申し訳ございません。











6月のごあいさつ



じめじめムシムシとした
梅雨の時期がやって参りました。
いかがお過ごしでしょうか。

梅雨時期の花と言えば
アジサイが代表格として
名を馳せてはおりますが
ハスもまたこの時期に花を咲かす
植物でございます。

ハスにおきましては仏教の関連で
日本人には馴染みのある花かもしれません。

聞くところに寄りますと
泥の中より咲く蓮は

たくさんの苦しいことが起こる
こんな世の中でも
力強く返り咲けるように

との意味合いもあり
仏様は蓮を
選ばれたそうでございます。

人生大変なことばかりでございますが
どうぞ蓮のように
ご活躍いただけるよう
お祈り申し上げます。















小事、小言でございますが・・・。

私ども、毎日せっせとふくれ菓子なるものを
作らさせていただいております。
昔ながらのその作り方は
時代は変われど
守らなければならないものでございまして
今日もまた懲りもせずに
同じように作らなければならないのでございます。

しかし。でございます。
昨今、時代の変化と共に
「体験」というサービスを売りに
世の中は盛り上がっております。
コンセプトカフェのような
ただただ飲み物と場所を提供するのではなく
何かしらの体験と共に
お客様に満足していただこう
という趣旨のものでございます。

私個人の意見ではございますが
その際たるサービスがかの有名な
「ネズミーランド」でございます。
人々は入場や1アトラクションに
長い行列を作ってまで
そのサービスを楽しまれようとする背景には
「ネズミー」のブランド力もさることながら
単純にそれだけ楽しいのでございます。
圧巻。
その一言に尽きるのでございます。

そして当店としてもやはりこの
ビッグウェーブ
乗らない手はございません。
そして億万長者を夢見る私としては
他のお店ましてやネズミーランドをも
超える先の一手、
いや十手をも投じなければなりません。

昨今の「体験型」に特徴付けられるのが
「楽しい」や「驚き」でございます。
その時間を過ごした後に
気持ちの良い時間を過ごしたと
満足してお客様は帰られるのでございます。

と、いうことは。でございます。
先の一手、十手を投じる為には
逆の発想が必要となるわけでございます。

そして逆説的に言えば虚しさを売りにする

体験型ふくれ菓子専門店
「場末スナック・やすえ」

で確定でございます。

あー私には見えます。
万札の束で仰ぎながら葉巻を吹かす
私の未来が。




まず入店されますと
薄暗く掃除も行き届いていない店内。
赤紫色のベルベットソファに
曲の更新されないカラオケ。
奥の方には酔い潰れた
中年男性の常連客のケンさん。
「ケンさん」という名前は
決して本名ではなく
咳払いをするときの音が
ケンケン。と聞こえるので
ケンさんと呼ばれています。
本名は誰も知りません。
(ケンさんはいつもツケ払いで飲みます)

カウンターの奥にいるのはママ。
派手目の化粧と夜の服を纏い
酒焼けでシワがれた声は
実年齢よりも老けて見えるのでございます。
…60歳。いや、70歳。
いいえ、年齢を考察するのは
野暮というものです。

そんなママは奥の方から
お客様に疲れた冷たい視線をおくると
無愛想に

「どうぞ。」

と。
何をどうぞなのかわからないお客様は
とりあえず座り心地の悪いカウンターに
腰を掛けるのでございます。
ママは何もお伺いもせず
カウンターの奥にある
ライムグリーン色の
丸い小さな椅子に座り
ほっそいタバコに火を着け
狭い店内で永遠を見ながら物思いにふけ始めます。

そこでお客様は
ようやく気づかれるのでございます。
ふくれ菓子なんか全く無いことに。

BGMのように
ケンさんの独り言、
人生への後悔がただただ
奥の方から聞こえるだけ。


お客様は
何か大事なものを失ったかのような
切ない気持ちになり店を退店されます。


あんな店、行かなきゃよかった…。


そして数ヶ月と経った頃でしょうか。
「顧客満足度が大事」
と世に溢れ返った建前のサービス達に
疲れ切ったお客様は
少しの罪悪感を抱えながらも
「場末スナック・やすえ」
の扉をまた開けてしまうのでございます。







「ママ、今日も忙しそうだね。」

葉巻を吹かしながら
そう話し掛ける私は
下品そのもの。

「あんたほど悪いやつを、あたしゃ見たことないね。」

「ははは、ママには負けるさ。」


無愛想な表情のまま
カウンターの奥へと消えるママの背中は
いつも寂しそうなのでございます。





Welcome to やすえ。









5月のごあいさつ



今年も無事5月を迎える事ができました。
いかがお過ごしでしょうか。

5月も子供の日や憲法記念日など
様々な日がございますが
八十八夜もその一つと存じます。
聞くところに寄りますと
八十八夜とは
立春から数えて88日に当たるらしく
この時期は春から夏にかけての
霜も心配も減り
農作業に本腰を入れる日の
目安にもなったんだとか。


夏も近づく八十八夜。
お茶農家さんが
丹精込めて育てた茶の葉を淹れて
夜中にゆるりとした時間を
過ごされてはいかがでしょうか。




















【大変申し訳ございません。今回アクセルホッパーとやらが文中に登場致します。もしご存知なければYOUTUBEにて「アクセルホッパー バカテンポ」とご検索いただければ幸いです。お手数をお掛け致しまして誠に申し訳ございません。よろしくお願い申し上げます。】

小事、小言でございますが・・・。

そう、私は夢を見ておりました。
よくある
理想の家族というものでございます。


一戸建てのマイホーム。
庭には綺麗に整えられた芝生が覆い
休みの日には太陽のもとで
お洒落な成人男性が
読むファッション雑誌を片手に
妻が淹れてくれたコーヒーを嗜む。
日曜日、午前の日差しは心地よく
まるでゆりかごのよう。
ついつい、うたた寝をする私。
「…パパ!…パパ!!」
子供達に起こされは致しますが
とても心地よい気分。
キッチンの方から妻の声。
「あなた、お昼ご飯のパエリア(なんか雰囲気お洒落なご飯だったらなんでも可)出来たわよ」
さぁ子供達、お昼ご飯の時間だよ
私と子供達とで笑いながら妻の待つ食卓へと向かう。
さぁ子供たち、ご飯を食べたら公園にでも出かけようか・・・。




そんな夢を。



いつの日でございましょうか。
仕事が終わり自宅(ガッツリ賃貸)
へと帰った時のことでございます。
リビングのドアを開けると妻の声が聞こえてきます。

「ポンポンスポポン・ポン・スポン・スポン」

!?!!?

「ポンポンスポポン・バカテンポ」

グシャッ、グシャグシャッ…
本能レベルで何かを悟り
私の夢の潰れる音が脳内に響きます。

死角になって見えていない家族を
こっそり覗き見する私。
そこには
踊りながらアクセルホッパーとなっている妻
そしてそれを真似して踊り狂う二人の娘。



違うこんなんじゃない。
ポンポン
私が夢見たのは
スポポン・ポンスポンスポン
もっと穏やかに優しく
ポンポンポンスポポン
暮らすはずだった。
バカテンポ!







4月の桜と共に
夢をも散った話でございます。







4月のごあいさつ



4月も桜の季節がやってまいりました。
温度変化の激しい季節でございます。
お体ご自愛されていますか。

4月、様々な野菜が旬を迎えると存じますが
春キャベツもその一つでございます。
春キャベツ特有の甘みと軽やかな食感は
いろいろな料理に適しておりますが
私個人といたしましては
やはり春キャベツのスパゲッティ
でございます。

みじん切りにしたニンニクと
少量の鷹の爪を
オリーブオイルでじっくり炒め
そこにアンチョビを気持ち多めに入れ
火が通ったところに
ザク切りにした春キャベツを豪快に入れ
春キャベツの食感が少し残るように
硬めのパスタと茹で汁を入れ
少し熱を通したら完成。
お好みで柑橘系果物の皮を
すりおろして上から少し掛けても
良いかもしれません。

キンキンに冷えた白ワインと共に
どうぞお召し上がりくださいませ。




















小事、小言でございますが・・・。

突然ではございますが、私この頃

「※諸説あります」

に無限の可能性を感じて
止まないのでございます。

どういうことか説明いたしますと
様々なことには常に始まりや由来がございます。

やれ江戸時代にどなた様が作っただの
やれ何何が語源になっているだの

大抵の事に複数の由来が存在し
テレビの注釈やインターネットの文面に
「※諸説あります」
と載せてそれを情報として
知らせているのでございます。
なぜ諸説あるのか。
それはもちろんご存じの通り
昔のことすぎて発信元が
定かではないからでございます。

様々な諸説ありますの中でも
「有力とされているのが〜」
みたいなものもございますが
それも50年後、100年後には
変わっている可能性が高いはずなのです。

と、いうことは今から私の考えや訳わからない発言も
100年経てば様々
「※諸説あります」
に食い込めるのではないか。
そういった意味で私は
その言葉に無限の可能性を
感じているのでございます。






ある日のことでございます。
私は菓子を作り終え
一息つく為に
休憩室へと向かわせていただきました。

そこにいらしゃったのは
スタッフの橋本さん(仮名)。
橋本さんもちょうど休憩を取っており
少しだけではございますが
他愛もない世間話が始まりました。

橋本さんはこうおっしゃいます。

「この間、実家の母に安納芋をあげたらすごく喜んで。美味しすぎて自分でも種芋から作り出したらしいんですよ。」

橋本さんのご実家は
鹿児島からは離れた高知県の方。
鹿児島、種子島の安納芋を初めて召し上がられて、
えらくお気に召したらしく
御母様ご自身が畑で栽培されているのだそうです。

私は少し不穏な空気を感じながらも
「すごいですね!」と
その世間話に相槌を打ち
特に変わったこともなく話が終わったのでございます。




それから1ヶ月も経たない頃でしょうか。
また橋本さんの休憩に遭遇した時。
橋本さんはまたご実家の御母様について話されました。

「この間話した安納芋、干し芋にしてご近所さんに配ってるみたいで。母も周りの人たちもとても気に入ってるみたいなんですよ。」



(あ、、これはだめだ。)


いえ、もしかしたら。でございます。
娘からもらった鹿児島原産の安納芋を
美味しいからと
1ヶ月も経たない間に
畑で作ってしまい
更には干し芋まで作ってしまうとなると
お次は
「評判よかったから工場建ててそこで作ってるよー」
とか言い出すのではないでしょうか。
もう10年も経てば
「高知県が産んだ奇跡のお芋!安納芋!!」
とかなっているかもしれません。



もしかしたらアイフォンとか渡せば
「これ便利ねー!!」
など言い、高知県産アイフォンなどのような物を
作ってしまいそうな勢いに
私は少し怖さを
感じざるを得ませんでした。





「※諸説あります」
の可能性と恐怖についてのお話です。









3月のごあいさつ


春の気配を感じます
3月を迎えました。
いかがお過ごしでしょうか。

暖かな風が春を運びますこの季節
水仙の花にもまた
春を知らせていただけるのではないかと存じます。


そんな水仙でございますが
聞きところに寄りますと
原産地は地中海沿岸
スペインやポルトガルに多いらしく
歴史も古く紀元前800年頃には
書物に登場するのだとか。

雪中花(せっちゅうか)
と言う呼び名もあったり
イタリア語では
小さいコーヒー茶碗
という意味の名前が付いているみたいでございます。

ぜひどうぞ、一輪、食卓のテーブルに
飾ってみてはいかがでしょうか。

きっと楽しく美味しい食事が出来るかと存じます。




















小事、小言でございますが・・・。

あまりにも私ごとでございますが
私、不思議と子供と犬に
好かれる傾向がございます。
道ゆく散歩中の犬には
しばしば目を合わせられ
少し表情を緩めたらこちらに寄ってきますし
子供に関しては
公園で娘と遊んでいるといつの間にか
複数の子供達が
一緒に遊んで欲しそうに群がってくるのです。
いや、本当でございます。

もちろん私も良い歳でございます。
「おじさん」になってからは
飼い主様や親御様に
不審がられる可能性を考慮し
子供や犬がいても鉄仮面の如し。
貴方様には興味ないですよ
のアピールを行い通報されることを
回避しているのでございます。

そんな私ですが
娘の通う幼稚園だけは別の話。
「この幼稚園に通う、この娘の父親だ」
という大義名分を手に入れた私は
まるでギターを手に入れた布袋。
ベビベビベイビ。

保護者参観なんかに行かせていただいた日には
たくさんの園児達と遊ぶわけでございます。

そしてまたやって来ましたが
保護者参観の日。
その日の参観プログラムは
まず子供達の踊り的なものを
親達は後方から拝見し
その後一緒に体操的な踊り的なお遊戯を
一緒にこなすというものでございました。

私が教室に入らさせていただきますと
私と遊んだことのある園児が数人
向こうの方から私を指差し
嬉しそうにクスクスと笑います。
私もそれに応えるように
変顔をしたりして
園児の期待に応えるのでございます。

程なくして保護者参観が開始されます。
園児たちの前衛的な芸術かのような
おどろおどろしいダンスがというべきか
儀式というべきか
よくわからない発表が繰り広げられたのでございます。

他の親御様たちは
そのダンスらしきものを見て
微笑ましい顔をされているのでございますが
前頭葉の発達が5歳で止まったであろう私としては
よくわからない間に始まり
よくわからない間に終わってしまった
と、吹き替え字幕なしの尖ったフランス映画を見た後の顔を
きっとしてしまっていたはず。

ようやくフランス映画のエンドロールが流れ終え
ここからが本番。
子供達と体操のようなお遊戯をする時間でございます。
脳内5歳児の私の出番でございます。
子供達は嬉しそうに親の元に行き
これから一緒に体操を行います。

もちろん私も
我が子と一緒に体操でございます。
子供を高く抱っこしたり
皆さん先生の指示の元
身体いっぱい使って動物の真似をしたり。
それはもう子供達は楽しそうに楽しそうに。

そんな折、一人の男の子が
ニヤニヤとこちらを見ております。
それは私が幼稚園に来るたびに
ちょっかいを掛けてくる
ゆうき(仮名)でございました。

先ほども申しました通り
大義名分ギターを手に入れた布袋(私)
でございます。
私は堂々と弦をかき鳴らし
こっちに来て一緒遊ぶか!
とゆうきを誘います。
幼いながら布袋の音楽性を理解した
ゆうきは私と娘が遊んでいる
こちらへと猛ダッシュ。
可愛いヤツめと、とりあえずハグをかます私。
そしてゆうきは結構なボリュームで一言。



「臭ッッ!!!!」



えっ?



親の元へ逃げていくゆうき。



えっ?なにこれ。






「まぁ、ま、まぁ大変だよ大人は…。」

とか恥ずかしさのあまり
訳のわからない言葉を誰に言うでもなく
咄嗟に呟く私。


隣では爆笑する妻の姿。



い、いえ、弁明する訳ではございませんよ。
ただ言わせていただきますと
その日もふくれ菓子を作らさせていただいておりまして
やはり菓子を作ればお酢やら、牛乳やら使用致しますので
仕事中は変な香りが服に付くのでございます。


純粋が故の大きな刃物で刺された私。



春風吹く帰り道。

塵が目に入ったようでございます。











2月のごあいさつ

年が明けまして、もう1ヶ月が経ちました。
いかがお過ごしですか。

最近の気候変動でどうなるかは存じませんが
一年を通して最も寒い時期でございます。
どうぞご体調には気をつけてお過ごしください。

さて2月も色々と行事がございますが
2月11日は建国記念日です。
なんとなく建国したんだなぁ。と
名前だけでわかるのでございますが
聞くところに寄りますとなんだか怪しい臭いが漂っておりました。

その昔、と言ってもすっごく昔の紀元前660年。
その2月11日に初代天皇が即位された日を
建国記念日に制定したんだとか。

疑り深い私は
いや、絶対2月11日じゃないだろ
と思ってはしまいますが
何はともあれ、日本で生活出来ているのも
先人の方々のおかげ。
どうぞ有意義な建国記念日をお過ごしくださいませ。
















小事、小言でございますが・・・。

集団になる強さと怖さ。というものがあるかと存じます。
強さとは
スポーツの時のような団体プレイで生まれる絆と
いつも以上の底力。
のよなモノで

逆に怖さとは
赤信号みんなで渡れば怖くない
のような恐怖心や道徳心が人数がいることで麻痺し
悪い行いをしてしまうことでございます。

そしてその集団になる怖さとは
一度走り出してしまうと手が付けられなくなる
とても厄介なものでございます。

私、生まれてこの方、その怖さに触れたことがございませんでした。
そう。此処、まるはちで働くまでは…。


去年の夏のことでございます。
その夏は例年以上に暑く、日々ニュースなどでは
暑さによる警告がなされ
熱中症予防が叫ばれておりました。
私が子供の頃は
熱中症などは、ほどほど厄介な存在で
部活動等で炎天下、熱中症になったとしても
休んでおけば大丈夫。くらいのものでございました。
しかし昨今の夏は様子が変わり
35度を超えるのも当たり前。
熱中症は命の危機に関するものとなった。
と言っても過言ではありません。

ふくれ菓子は蒸し菓子。
当店のふくれ菓子は昔ながらに
火をガンガンに焚いて蒸しあげる為
職場はすぐに暑くなってしまいます。
その為
いつも働いてくださるスタッフの皆様の働く場所には
業務用クーラーを2台設置しているのでございます。

しかし私だけが働く場所には1台。
それもその1台というのも
スタッフの皆様の場所にあるクーラーの風を
パイプで引っ張って来ただけのもの。
実質0.2台ぐらいなのでございます。
それはまぁアチアチのアッチなのでございます。

一人0.2台で夏を乗り切らなければならない私。
もちろん
いや、そこにもクーラー付けなさいよ。
という声が聞こえてはきそうですが
少し我慢すればいいだけのこと。
そのクーラー設置費用を
ふくれ菓子の為に使った方が良い。
という考えのもと、今のところ我慢をしているのでございます。

そしてそんな暑さ滴れる真夏の日。
その日もせっせと働いておりました。
心の中では
アチアチのアッチかよ!
なんて叫びながらも黙って働いていたのでございます。
すると、急に私のもとへと向かう0.2台分の風が
急に止まったのでございます。
私は突然のことに驚き

アチアチのアッチにヤバヤバのヤッバかよ!

なんて暑さにやられ
訳のわからないことを心の中で叫び
クーラーのスイッチがある場所、
スタッフの皆様がいる場所まで向かったのでございます。

するとなんと1台だけクーラーのスイッチが
切られているではありませんか。
もちろんそれは私の元へとパイプで繋ぐ
0.2台分のクーラーのスイッチでございます。

ここで勘の良い私は気付かされました。
昨今続く物価高に色々な物たちが値上げ値上げのこの時代。
当店もその波に抵抗することなど出来ず
心苦しくはございますが
値上げを敢行致しております。
材料も人件費も上がる中
できる限りのことはしようと
こまめに電気や水道代を節約しているのでございます。
そしてそんな考えを律儀に守ってくださるスタッフの皆さま。

なんて勤勉で頼もしいスタッフに恵まれたのだろう…。

ちょうどそこに居らっしゃったのは
元居さんと山繁さんと前山さん。(全仮名)

流石に危険な暑さな為、
感謝の心を内に秘めつつも
御三方にクーラーをつけていただく用
お願いをしに向かったのでございます。

私「ごめんなさーい!クーラー点けてもらっても良いですか!?ちょっと暑すぎて、、、。あ、私を熱中症で死なせたかったら点けなくて良いですよ(笑)」(溢れ出すなんちゃって感)
「消そ消そ。」
「クーラー壊せ!」
「急げ急げ!ハンマーとかあったよね!?」


私の「なんちゃって感」に
御三方、間髪入れずにこの反応。
まるで純粋無垢な子供たちのように
御三方はきゃっきゃと笑いながら
私を熱中症にして殺す算段を
話し合っているのでございます。
元居さんに至っては
「人生で初めて笑顔を知った女性」
の如く全開の笑顔で笑っております。

クーラーのスイッチは
地獄三姉妹のすぐ近く。
電源を再度点けるには地獄三姉妹の元へと
行かねばならず、
電源を点けなければ
アッチアチの作業場へ逆戻り。

行くも地獄。戻るも地獄。



もし今年の夏私が熱中症で命を落とした場合
この御三方を通報していただきますよう
お願い申し上げます。






ダイイングメッセージでございました。
















年初めのごあいさつ


あけましておめでとうございます。
今年も新しい年を迎えることとなりました。
 何か目標やらを決めて
自分自身を変えがちなのは
ご一緒の事と存じます。

変わろうが変わらまいが
何か目標を決めたくなるものでございます。


今年もまた気を引き締め
変わらない手作り菓子を
変えないよう作って参りますので
どうぞ、どうぞよろしくお願い申し上げます。
























小事、小言でございますが・・・。

新年も明けたての頃は
何処か清々しい気持ちになるのは
ご一緒の事と思います。
あの、特別何も善行をしていないのにも関わらず
清々しい気持ちになるのは
私が知る限り、お正月だけでございます。
もちろん人様に寄りましては
除夜の鐘を聴き行かれたり
初詣に行かれたり
その行いで清々しさに
拍車をかけるのでございますが
私ぐらいの境地になりますと
大晦日の夜、
12月31日と1月1日を跨ぐ時刻に
自宅のトイレで流れる水流を見ただけで

「あぁ、浄化されてるなぁ。」

と清々しい気持ちになれるのでございます。
大晦日に見るトイレの水流は
ガンジス川と言っても過言ではございません。

とは言っても毎年毎年
流れ行くトイレの水流を見ていますと
どことなく
「ありがたみ」
というものが
薄れてくるのは人としての定め。
最近の私の不敬具合と致しましては
大晦日水流を見たとて

「あーガンジスガンジス。サンキュ。サンキュ。」

ぐらいのものなのでございます。

若かりし頃は
この水も海に還り、そして
いつの日かガンジスに辿り着くのか…。
あぁ、そしてガンジスの水もまた此処に。
ありがたや、ありがたや。

なんて考えていたはずなのに。

このままでは、私の清々しい正月ライフが
今後一切失われてしまうかもしれません。

おじさんになった今
ここらへんで一発
私の中で新たなガンジスを見つけ
正月の清々しさ
厳かさ(おごそかさ)
を取り戻さなければなりません。

もちろん若い頃は
初日の出を見に散歩に行ったり
友人と夜中、参拝に行ったりしておりましたが
しかしおじさんになった今、私が求むものは
ファーストフード的な清々しさ、厳かさなのでございます。

山の頂上で食べるおにぎり。ではなく
深夜に食べるカップラーメン。

愛しさと、切なさと、心強さ。ではなく
手軽さと、気楽さと、粘り強さ。

がおじさんには必要なのでございます。
もしここらへんで自分を戒めておかずに
何十年もの間、適当に
「ガンジスガンジス。サンキュ。サンキュ。」
を続けていたら
なぜそれを思い始めたのか
当初の目的をも忘れ
更には気づかない間に徐々に
ワードすら変わり始め
80歳になった私は意味もわからず
大晦日にトイレの水流を見つめながら

「ファントム、ファントム。B’z。B’z。」

と恐ろしく訳のわからないことを
言っているおじいちゃんになってしまうかもしれません。
それは明らかなNO稲葉。




今年の正月こそ、日本人らしい何かを
求めて止みません。



どうぞ心の片隅にガンジスを。













年の暮れのごあいさつ



今年一年
どのような一年になりましたでしょうか。
素晴らしい時間は
苦しい時間あってのものでございます。
そう考えますと
どんな年であれ素晴らしい年だった
と思わざるを得ません。
そう何処かの偉人が言っていた気がします。



当店の菓子をお手に取っていただいたお客様
当店で菓子作りを頑張っていただいてますスタッフの方々
色々な所で販売していただくお取引先の方々
材料等を販売してくださる会社の方々

今年一年間お付き合いいただき
誠に誠にありがとうございます。


また来年も菓子作りができますよう
頑張ってまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


来年も良い年になりますよう。








小事、小言でございますが・・・。

私事で大変恐縮ではございますが
私には妻と2人の娘がおります。
一昔前の家族とあれば
2人子供がいるというのは
珍しいことでもなんでもなく
どちらかというと
2人しか子供はおらんのか
という具合に少ないのかもしれません。

しかしながら昨今の少子化ブームの波に
私も遅れを取るわけにいかず
プラスマイナスゼロ
という人口的には痛くも痒くもない人数で
家族をさせていただいております。

4人家族
○おっさん
○妻
○4歳児(女児)
○1歳児(女児)

の構成でございます。
幾らか前にも
ここで綴らさせていただきましたが
私、寝る前の時間を好いております。
並べられた布団の上で
女子プロレスリング大会を開いたり
訳のわからない、私の捏造昔話しをしたり
(長女には、私は昔チュニジアの飲食店でナンプラーを馬鹿みたいに飲みすぎたせいで、国際指名手配を受けFBIに追われる身ということになっております)
さまざまなことが出来る
あの時間が楽しいのでございます。

ということで
私がヘトヘトでなければ
何かしらの遊びをしてから寝るのが
恒例でございます。
そしてたまに。ではございますが
ボーナスタイムというものもございます。
それはごく稀に
さぁもう寝るよ!と電気を消した時に
4歳の長女が家族一人一人に名前を呼びながら

「大好きだよ♡」

という瞬間がございます。
流石に
なるべく親バカにならないよう
気をつけている私も
この瞬間が来た時ばかりは
盛大なるガッツポーズ。
私の心の中に存在するサッカースタジアムで
満員のサポーターが一丸となって
私に声援を浴びせます。
嬉しさのあまり涙するサポーターも多数。

そしてつい最近、来たのでございます。
その瞬間が!
さぁ寝るよと
電気を消し暗くなる寝室。
おもむろに立ち上がる長女。
この時点でスタジアムはもう最高潮。
優勝のカップは目前でございます。

長女、まずは妻に
「ママ大好きだよ、チュッ」

な、何ーー!?
今日はほっぺにキスのサービスまで!?!!
大歓声の観客!
こりゃスタジアムが壊れるんとちゃうかぁあ!?

そして次に隣にいた次女に
「花(仮名)大好きだよ、チュッ」

どっひゃー!!
まさかの妹までもにキスなんて!
こりゃあ確定演出来たー!!
次は私がキスされる番だ!

しかし私はここで盛大なるミスを
犯していたことに気づいたのでございます。
なんとその晩に限って
私両腕を上げて
「iの字」で寝そっべていたのでございます。
私の両頬には、私の二の腕が立ちはだかり
このままでは長女は私のほっぺに
キスすることが出来ません。

しかし、またしかしでございます。
此処で私が焦って両腕を急に下ろして
その気配が家族にバレてしまったら

「ほっぺキス、カモーン♡」

と公に言っているようなもの。
それはいただけません。
ツンデレ街道ど真ん中を行く
私は基本スタイルとして

「今日だけほっぺにキスしてもいいんだからねッ!」

を守り通さねばならないのでございます。

長女が次女のほっぺにキスをしている間
私は出来るだけ気配を消し
ゆーっくりと両腕を下げ
マイ頬をオープンな状態へ。



さぁ来ました、私の番!


長女「ちゃん(私の呼ばれ名)、おやすみぃ。」



…キス無し。


…就寝。



えーっと…。


えー、そのぉ…。





「明日だったらキスしてもいいんだからねッ!」