少しずつ春めいてきます3月
いかがお過ごしでしょうか。
幾つになりましても
春の暖かな風は心地良くございます。
3月の和風月名の
「弥生月」の弥生でございますが
聞くところによりますと
「木草弥生ひ(きくさいやおい)月」
の略語だそうです。
いよいよ草木が芽吹く
という意味だそうで
まさに春の訪れを
感じる月でございます。
今年の3月は積極的に春を見つけ
「やよってるねぇ。」
と呟いて参りたいと思います。

小事、小言でございますが・・・。
私ども
まるはちふくれ菓子店のふくれ菓子は
昔ながらの作り方を守りながら
一生懸命作らさせていただいております。
今どきはほとんどが機械のボタン
一つ押せば後はレーンに流れて
作ってはくれますが
当店の菓子の場合
天候、気温等ですぐに機嫌が変わって
その都度
良い子良い子しないといけない為
未だに手作りで
作らさせていただいております。
その中の工程の一つにございますのが
蒸す
ということでございます。
近代化学の勝利は目覚ましく
最近は冷蔵庫のような入れ物に
蒸したいものを入れ
スイッチを押せば
中にアチアチの水蒸気が噴き出て
ほら簡単。
蒸し菓子の完成。
というものもございますが
当店の菓子の場合
ゆっくりじっくり蒸さなければ
またもや機嫌を損ねてしまいます。
私「あ、今日はたまには牛丼でも食べに行こうよ。」
菓子「え?何?あたしが牛丼レベルの女ってワケ!?」
私「え、いや、そそ、そんなじゃ、、。」
菓子「無理。別れる。」
私「ごごごごめんてぇ!」
菓子「イタリアン?」
私「イタリアン。」
そうです。
罪深い女性(菓子)でございます。
そんなこんなで
せっせと菓子を作る日々でして。
ある日の事でございましょうか。
私、珍しく「出張」なるものが
仕事の予定としてございました。
出張の慣れた敏腕サラリーマンなら
そこまで慌てる事はないのでございましょうが
菓子作りしかしていない
か弱くプリティな私は
朝からてんやわんやの大騒ぎ。
その日の菓子を作り
メールの仕事を片付け
スーツに着替えたり
タイトな時間の中にやる事盛り沢山でございます。
もちろんスタッフの皆様も
私が出張に行くことは知っていた為
私のドタバタ具合を見ながら
隠す事なく私をあざけ笑っておりました。
ちょうどメールの返信を急ぎながら
カタカタと言わせていた時の事でございましょうか。
心は狭いくせに視野の広い私。
パソコンを見る視野の外側に
スタッフの橋本さん(仮名)が
何やら話したそうな雰囲気で
私をチラチラと見ているではございませんか。
こんなにも
てんやわんやな私に
話しかけようとしているということは
きっと物凄く大事なこと。
心の広さが
売れないお笑い芸人のアパート
で有名な私も今回ばかりは
3LDK駅近にお引越し。
ゆったりと広い心を持って
橋本さんへ話しかけます。
私「どうかしましたか?」
橋本「いえ実は、蒸し器の火があまりにも強くて、、、」
やはり大事な事でございました。
電気ではなく
ガスでしっかり火を使って蒸さないと
美味しくできないふくれ菓子。
しかし
その火を間違えれば菓子作りが
失敗するどころか
最悪火事の危険だってございます。
橋本さんはこう続けます。
橋本「火が強すぎて、どうしよう!どうしよう!って困る夢を昨日見たんです。」
・・・・・・。
夢?
え、夢の話し?
先ほども申し上げました通り
慣れない出張にバタつくプリティな私に
夢の話、、、。
あまりの驚きに停止する私。
橋本「いや、本当なんですよ!!」
いや、そりゃ夢の中では
本当でしょうね。
いやいや、夢が本当ってなんですか。
夢の中で生きる橋本さんを置いて
私はそそくさと
職場を後にいたしました。
なんだかんだ
やっぱり人間が一番怖いよね
の話でございます。










