あけましおめでとうございます。
今年も新年がやってまいりました。
去年が良くとも悪くとも
1月は全てを新しくしてくれそうな気がするのは
ご一緒の事と存じます。
一年無事で楽しく過ごせますよう
強く願っております。
何卒
まるはちふくれ菓子店を
よろしくお願い申し上げます。

小事、小言でございますが・・・。
毎年この場をお借りして
新年の抱負について
述べさせていただいておりまして
今年も飽きもせず
抱負について語らせていただくことといたしました。
やはり新年という特別枠が
抱負を無視させてはくれないのでございます。
年1でネズミーランドに行ったとして
ミキーマースやアトラクションを全無視して
よし、今年はベンチで本でも読もう。
なんてことが起こらないのと同じで
新年には抱負を語らないといけないのでございます。
さて抱負や目標には具体性が必要。
だなんてことを耳にしたことがございます。
それはより現実的に、具体的にすることで
そこまでの道のりもはっきりするからでございます。
そうしたことも踏まえ
私が出した抱負がございます。
先に申し上げますと
今年の抱負は
そう、ズバリ
「夢マッチョの暴走機関車〜悲しき怪物の物語〜」
でございます。
待って行かないで!!
聞いてください!
訳わからないとか思わず
最後までお聞きください。
私を諦めないで!
しっかりと道のりを
考えに考えた結果の抱負なのでございます。
ご説明させていただきます。
まず始めに申し上げたいのが
私この人生一度も
筋トレが持続したことがないのでございます。
学生時代は運動系の部活に
所属させていただいておりました。
他の部員の方々が
せっせと外周走りや筋トレをしている最中
私はバレないようにそこを抜け出し
昼寝をしたり
川でメダカを観察してしまっていたせいか
皆の筋肉がついている頃には
何処でも寝れる耐性や
メダカスポットの発見を
会得していたのでございます。
しかし昨今は筋トレブーム。
私だって立派な胸筋を手に入れ
白シャツの第二ボタンを
弾けさせてみたいのでございます。
しか現実的、具体的にシュミレーションをした結果
もし隆々な筋肉を手に入れたことのない私が
もしマッチョになってしまったら…。
どうなってしまうのでしょうか…。
おそらく始めての筋肉に慣れない私は
その使い方もわからず色々な物を
破壊に破壊してしまうのではないか。
そう思うのでございます。
例えば今までの力の入れ具合で
鉛筆を持ったと致します。
しかしパワーはすでにマッチョ。
いとも簡単に鉛筆は弾け飛び
近くの壁へと破片が突き刺さります。
えぇ…マッチョですから。
そのような具合で
色々なものを壊していき
最初は私自身もその力に恐怖を感じるのですが
そのうちにその恐怖感が
特別な力を得たという
感覚に変わってくるのではないか。
そう思うのでございます。
次第にそれが自信へと変わるのですが
まさかそれが悪の道への扉を
叩いていることになっているとは
そのときまだ知る余地もございません。
筋肉隆々で自信のついた私は
今までオドオドとしていたことが嘘だったかように
街中を大腕を振り回し
闊歩していきます。
向こうから歩いてくる
ヤンキーの集団が
私にイチャモンをつけてきたりしても
私がデコピンでチョンと弾けば
ヤンキーたちは吹っ飛び
後方の壁にのめり込みます。
えぇ…マッチョですから。
今まで私を
散々見下してきた世の中に
マッチョという力を使い
仕返しをしていくのでございます。
いつも私をいじってくるスタッフさんたちは
恐怖のあまり私の言いなりでございます。
「あぁなんか喉渇いちゃったなぁっチョ。」
「あ、あ、はい水でございます!!」
「私が喉が渇いたといったらプロテインジュースだっチョ!!!」
「す、すみません、すみません。」
大切にしなければならない存在を
力を手にしたことで
簡単に壊していってしまう私。
次第に人は私から離れていきます。
当たり前のことでございます。
孤独となった私は
俗世を捨て
一人森へと籠ることでしょう。
精神を病んだ私を惨めに思ったのでしょうか。
それとも憐れんでいたのかもしれません。
森に住む動物たちが
少しずつと私に寄ってくるではありませんか。
小鳥や熊
子鹿にリス。
あ!あんなところにウサちゃんも!
そしてしばらくの時が経ち
すっかり森の動物たちと
仲が良くなった私ことマッチョ。
私が歌を唄えば
鳥たちが肩に乗って一緒にさえずり
川へ洗濯に行けば
みんな私について来るのでございます。
動物たちのおかげで
すっかり温かな心を取り戻したマッチョ。
しかしその心に反して
森での過酷な生活環境が
以前にも増して
マッチョをマッチョにしていたのでございます。
身長は優に3メートルを超え
上腕二頭筋はまるで大木のよう。
しかし森の動物たちは
そんなマッチョでも
以前のように優しく接してくれるのでございます。
そんなある日のこと
娘が一人森へと迷い込んで来られました。
なんとも美しいその娘は
村一番と評判の絶世の美女。
久しぶりに見た人間の姿に
酷く怖がるマッチョの私。
私「ま、ま、マチョ、、、。」
娘「大丈夫怖がらないで!木の実を採りに来て迷い込んだだけなの。アナタ、、腕に怪我をしているわ。」
そういうと優しく介抱をする娘。
私はそんな娘の優しさにより
徐々に警戒心を解いていくのでございます。
娘も森の居心地が良かったのか
マッチョと動物達といつの間にか
共同生活を送るようになったのでございます。
娘「こら!つまみ食いはダメ!まだ出来てないんだから!」
私「マチョチョチョチョチョ(笑)」
森の動物たちも
娘と私の共同生活を
はやし立てるかのように
ニコニコと笑います。
…しかし。
村では大変な事態になっていたのでございます。
村一番の美女が噂では森の怪物に
捉えられていると。
その噂を聞きつけた
村では力自慢の男が森へと向かうのでございます。
猟銃を手にして。
いつものように
川で晩御飯になる
川魚を腕力で素早く鷲掴みにし
あの娘の元へと
戻ります。
今日はとびきり大きな魚が穫れたなぁ
なんて思いながら。
いつものように
住処である小屋の前で
娘が火を起こしながら
私の帰りを待っているはず。
森の小道を歩くそのとき
背後から大きな音が鳴り響き
木々に止まっていた
鳥たちが一斉に飛び立ちます。
「マチョ?」
私は立ち止まり後ろを振り向くと
そこには見知らぬ男が
こちらに煙の出た銃口を向けて
立っているのでございます。
私はゆっくりと腹部に手をやると
大量の血が流れ出ているのです。
その瞬間膝から崩れるマッチョ。
さらに発砲を続ける男。
娘「今日はあの人が好きなふくれ菓子を作って喜ばせてあげようかな。」
娘は一人火に薪を焚べるのでした。
とシュミレーションした結果
その可能性は
なきにしもあらず。
チャット式AIにその可能性を
聞きましたところ
なんと驚異の30〜40%!
これはいけません。
私はおとなしく
今年の抱負として
筋トレを断念させていただきました。
何かにつけて
筋トレをしたくない男の話でございます。